保護者対象ガイダンス ~本校進路指導部~

本日、2年生の保護者を対象にした、『令和3年度 進路ガイダンス』が行われました。清和大学の階段教室には保護者の方々が来場し、本校進学指導部・就職指導部が用意した資料に目を通しながら、ガイダンスを聴いて頂きました。

ガイダンスの始まりには、学校長より、「高校卒業後の進路を決めるには、一人ひとりの意思と意識が大切です。大学合格や就職は、一つの目標ではあるけれど、それ自体がゴールではありません。進学後に自分が何を学び、就職後には具体的にどんな仕事をして、そしてどちらも、どの様に社会貢献できるのか。この様なビジョンを持ちながら自分の将来像を思い描く力を養わないと、必ずや理想と現実の壁に突き当たることになります。

進路を切り拓くためには、合格点を得る学力や面接試験でのテクニックの様なものに焦点を当てがちですが、着実に学力を向上させるためにも面接官から好感を得るためにも、何が必要かと言えば、結局は誠実に物事に取り組むことが出来る人間性に結びつきます。身なりを整え挨拶を交わす、遅刻欠席をせずに毎日を過ごすなどの生活習慣は、一朝一夕に身につくわけではありません。学校生活をしっかり過ごすことこそ、最良の進路実現の道であることを、是非ともご理解ください」と挨拶をしました。

 

清和大学入試広報センター長沖埜先生より、「法曹界で活躍することばかりが目標ではなく、社会に出てからのコンプライアンスや、ネット上で情報をやり取りする際に必要となるリテラシーを学ぶ上で、欠かせないのが法律の知識です」と講話がありました。現役の大学1年生3人が登場し、「勉強や余暇などの時間を自分で管理をして、主体的に学ぶことの大切さに目覚めた」等の実体験を披露してくれました。更に沖埜先生から、カリキュラムや就職の状況、入学試験のシステム等について説明がありました。

 

清和大学短期大学部からは、教授の平田先生が、保育士や幼稚園教諭など在学中に取れる資格や、保育士の待遇が改善されてきたことなど、具体的な例を挙げて説明をして頂きました。こちらも1年生2名が登壇し、学生と教師の距離が近く和気あいあいとした短大の雰囲気を伝えてもらいました。また、日頃子どもたちとどの様に接しているかを、手作りの保育教材で実演してくれました。

 

小甲就職指導部長は、技術系の採用が増えていることや、コロナ感染の影響を受け、サービス系の求人が減少したことなど、今年の就職動向について言及した後、「企業側は長く勤務してもらうこと期待しており、地元の生徒を積極的に採用する傾向がある。何事にも早めに行動することを促している。新年度に先立ち、この3月下旬から相談日を設け、職種別に一人ひとりに対応する予定である」と積極的に就職指導室を利用する様、呼び掛けがありました。

 

就職指導部次長寺岡からは、特に公務員希望者への準備や今年度の採用状況について、補足の説明がありました。「最後の一人まで諦めない、諦めさせないのがモットーです」と就職指導部の方針を紹介しました。

 

竹下進学指導部長は、「18歳人口の減少により大学全入時代が定着した一方で、入学定員が厳格化されたため、首都圏の難関校への入学がより厳しくなっている」と説明をした上で、推薦を含めた多岐にわたる選抜方式や、奨学金を含め入学に関する諸費用について解説をしました。「受験をする上で、学費に関することや志望校の選択については、保護者・生徒間でコミュニケーションを取り合い、協力体制を築くことが重要」と訴えました。

 

休憩をはさみ、およそ2時間のガイダンスとなりました。3年生へ進級する4月からは、慌ただしく時間が進みます。本日のガイダンスが、進路決定への一助となれば幸いです。