‘26海外研修 ~生徒現地レポートⅨ the last episode~
新井さんの現地レポートは好評を博し、実に一ヶ月にわたる長期連載となりました。様々な出来事が活き活きと語られ、ワクワク感やドキドキ感が伝わる名作となりました。
「朝3時に起き、4時には家を出ました。 車の中からまだ暗い空を眺めながら学校へ向かいました」。
学校へ向かう時間はなんだかいつもより短く感じました。 学校に着いて引率の先生に到着を知らせたら、あとはバスに乗るだけです。最後は、ホストファミリーに挨拶をしてバスに乗りました。すぐ出発しなければいけなかったので別れを言う時間は一瞬でした。もしかしたら名残惜しさから一瞬に感じてしまったのかもしれません。
バスで空港まで向かっている途中1つの不安を感じました。「この経験は自分のものになっているのか?」と。昨日までの経験が今の自分とつながっている気がせず、まるで外から映画を観ていたように本当に自分が経験したことなのかさえ疑わしくなってきました。しかし研修の日々を思い返すと、最初のうちは覚えることや初めての挑戦などが多く、一日が長くそしてぐったりと疲れていましたが、徐々に生活に慣れていくと、気がついたら楽しくてあっという間だと思えるようにまでなっていたことを思い出し、その不安はすこしずつ小さくなっていきました。思い返せば返すほど私が見た景色や感じた空気感、学んだ歴史や文化、現地での友達と話した内容など、私にとってかけがえのない思い出のすべてが、次々に頭の中をかけ巡っていきました。「忘れたくない」と率直に感じ、この思いこそが、私がオーストラリアで様々な日々を経験した証なのだと気づきました。それと同時に私のなかで「経験に恥じない生き方したい」という気持ちが芽生えてきました。私の人生の目標の中に「いろんな世界をみて、いろんなことを経験し、それをもとに自分の考えや感情、世界観を表現したい」という強い気持ちがあります。あの時見た風景、感じたものがこれらの目標を叶えるきっかけの1つになると確信しました。今回の海外研修は、そのくらい私の人生において、大きな経験だったと言えます。「この経験が自分のものになっているか」という問い掛けに対して、まだはっきり答えることはできませんが「忘れたくない」「たのしかった」「もう一度訪れたい」という素直な気持ちを忘れず、自分の将来に繋げていきたいと思いました。
サポートと引率してくださった先生方、ありがとうございます。現地で先生方がいることでとても心強かったです。学校から「頑張ってね、楽しんでね」と見送ってくれた先生方ありがとうございます。応援してくださったことがとても嬉しく、こころの支えになりました。 そしてオーストラリアでのホストファミリー、現地校の生徒の皆さん先生方、ありがとうございました。皆さんがいなければこのような素晴らしい経験をすることができませんでした。この経験を糧に自分の目標を叶えられるように進んでいきたいと思います。
最後になりましたが、高校3年生という本来なら受験へ向けてより懸命に勉強しなければいけない時期に、私のわがままで決して安くはないお金をかけて海外に行かせてくれた両親に感謝しています。「受験勉強の他にも人生で大切なことがある」と背中を押してくれたこと一生忘れません。広い視野をもち、自分の可能性を広げ、自信を持って今後も生活したいと思います。 皆さん本当にありがとうございました
To the people who helped us a lot.
I really appreciate your hospitality. The visit to Austraila was a wonderful opportunity for us.
Without your unstinting support, I wouldn't have had such great days. I’m sure they are the most precious ones in my life, which I will never forget. So I promise that I will make every effort to achieve my goals I found through these experiences in Australia.
Last but not least, I would like to thank you all for your encouragement.
Honoka Arai
~編集後記~
オーストラリア、メルボルンで行われた海外研修の様子をお伝えする「現地レポート」は、今回をもって最終回を迎えました。引率の米本先生、参加生徒の新井さんによる連載は、併せて16回を数えました。双方の記述は互いに補完する内容となっておりますので、一連の記事として楽しんでいただければ幸いです。昨夏の海外研修でも執筆者として活躍してくれた新井さんは、今回の「生徒レポート」でも、ホームステイ先の様子をつまびらかに描写するレポートを送ってくれました。
生徒たちは、10日間の日程で8泊をホストファミリー宅で過ごしました。現地受け入れ校(幼・小・中・高一貫校)では、多様な学びを体験し、様々な年齢層の生徒と交流を深めました。家に戻れば、買い物や散歩に出かけ、温かな食事(現地は冬です)の後にはカードゲームに興じるなど、家族団らんのなかで過ごしていたようです。
それは、海外の街で日常生活を営むという体験でした。観光でその地を訪れるだけでは決して経験できない貴重な時間でした。出会いの緊張、笑顔を交わした喜び、お別れの悲しみなど数えきれない出来事があり、新井さんのレポートには、それを追体験することができる楽しさがあります。現地レポートは、研修の責任者を務めた宮越先生からもご協力を得て、読み手の関心に十分に応える内容となりました。
現地スタッフ諸氏。Balcombe Grammar Schoolの教職員と生徒のみなさん。そしてホストファミリーの方々。この間、本校の生徒たちは、実に多くの人々に支えられて、無事研修を終えることができたことに、感謝の気持ちをお伝えいたします。まことに有難うございました。