全校生徒に向けて校長メッセージ

全校生徒に向けて校長メッセージ

木更津総合高校の生徒の皆さん、自宅にて元気に過ごしているでしょうか?例年ゴールデンウィークが明けると、長くお休みをしていたせいで、学校に行くのが億劫になってしまう生徒が出てきます。それは社会人も同じです。連休明けの初日は、どうしても会社に行くのが億劫になってしまうものです。しかし今年はどうでしょうか?私は学校に行きたかった。生徒の皆さんが授業を受けている姿や、休み時間に楽しそうに過ごしている姿を早く見たいと思っていました。そして先生達や生徒の皆さんに会って、顔を見ながら話をしたいとずっと思っていました。1年生は4月6日のオリエンテーション、7日の入学式とオリエンテーション以降、登校をしていません。2・3年生は3月3日の令和元年度後期の終業式以降、4月に1回だけ教科書等を配布するために登校しただけです。そして5月中も臨時休校は続きます。こんなにも長い期間、生徒の姿を見ることのできない木更津総合高校は18年の歴史の中でも初めてのことです。
世界規模での新型コロナウィルスの感染拡大を止めるために、今は人類が英知を結集してまさに「戦い」を続けています。政治家、感染症対策の専門家、医療従事者、国や地方公共団体の職員、企業経営者など、それぞれの立場でできることを模索しています。誰も正解がわからない中で、少しでも状況が改善するために精一杯努力しているはずです。そして高校生の皆さんにもできることがあります。それはこの長い臨時休校期間、自分自身が新型コロナウィルスに感染しないように、しっかりと身を守ることです。さらに、万が一自分が感染者だったとして、絶対に他の人に感染させないように注意をすることです。自宅で規則正しい生活を送りながら、勉強や運動に取り組んでください。家事の手伝いをすることも大切です。全員が自分のできる100%の取り組みをすれば、きっと6月1日から学校が再開できることを信じています。
来るべき学校再開に向けて、先生たちは皆さんがスムーズに勉強や学校生活に馴染んでいけるように、しっかりと準備を進めています。4月から1回も授業が行われていないために、学習に遅れが出てしまうことは避けられません。それを少しでも補えるように、先生たちは学校や自宅で、一生懸命に課題を作って皆さんに送っています。オンラインで授業を行ったり、課題の解説を動画で行ったりしている先生もいます。県立高校や他の私立高校でも、同じようにオンラインでのHRや授業を進めていく方向性が、さらに加速していくことが予想されます。木更津総合高校も、他の学校に負けていられません。しかし、どんなにオンラインでの学習システムが整い、それを駆使した授業が通常授業と同じように展開できるようになったとしても、教室で行われる対面での授業に勝る学習効果は決して得られないと思います。そして学校生活は授業だけではありません。学校行事やクラブ活動、休み時間や放課後での友人との触れ合いなど、高校生として過ごす学校生活そのものが、皆さんが将来社会に出る前の、大切な勉強の時間です。そして千葉県内屈指の1,900名を超える個性豊かな生徒が集まる時間と空間こそが、木更津総合高校の学校生活の醍醐味なのです。もちろん、学校が再開した後にはこれまでの学習の遅れを取り戻すべく、しっかりと授業を展開していきます。それと同時に、学校行事やクラブ活動も、可能な限り無くさずに展開していきたいと思っています。これが無ければ木更津総合高校ではなくなってしまうからです。3年間という高校生に与えられている時間は少し短くなってしまいますが、その分密度の濃い学校生活を送ってもらい、卒業する時には「木更津総合高校を選んで本当に良かった」と皆さんが心から思えることを願っています。そしてまずは学校が再開し、皆さんの笑顔が見られることを心待ちにしています。

追伸:日頃、皆さんが乗る通学バスの運転手さん達が、バスの運行が止まっているこの休校期間に、校舎内の壁のペンキ塗りをしてくれています。校舎ができて10年以上が経過し、かなり汚れが目立っていた廊下の壁が真っ白になり、校舎の中が明るくなりました。先生以外にもたくさんの人達が学校再開、生徒との再会の準備をしてくれています。

令和2年5月7日
木更津総合高等学校
校長 真板竜太郎