卒業式

本日、至真殿にて、『令和3年度 第19回卒業証書授与式』が挙行されました。好天に恵まれ春めいた陽光を受け、今年度は565人の卒業生が本校を巣立っていきました。

卒業証書授与では、担任から一人ひとり呼名を受け、卒業生は「はい」と応えて起立すると、笹生 尊くんが代表となり学校長より卒業証書を受け取りました。

学校長は、式辞の中で「思い起こせば、2019年4月9日、コロナ禍など想像もしていなかった入学式では、みなさん全員がステージに上がり、私と握手をしたのを覚えているでしょうか。入学式と同じように一人ひとりに卒業証書を渡すことが出来ませんでしたが、みなさんの返事からは、高校生活を終える充実感や先生や保護者の方々への感謝の気持ちが伝わってきました。

コロナは社会に大きな変化をもたらしました。技術の進歩によってインターネットを使って大抵のことが出来るようになった現在、人と人とが直接交わることを回避する方向性が強まっています。みなさんは個性豊かで様々な地域から集まった沢山の仲間たちと、切磋琢磨しながら3年間を過ごしてきました。いろいろな考え方や価値観を持った仲間たちと過ごすことで、お互いを受け入れながら一つのものを作り上げていく人間力を身につけたはずです。その力は、人と人とが直接の交流の中でこそ発揮されるものです。みなさんが3年間で培った人間力と真心を遺憾なく発揮し、社会で愛され必要とされる、そして新時代を切り拓いて行く人材となることを期待しています」と卒業生を鼓舞しました。

 

生徒会長山根 凪くんが在校生を代表して、「皆さんが旅立つ今、私達在校生は不安がないと言い切ることはできません。しかし、先輩達が熱い思いを持って築き上げてこられた、この木更津総合高等学校を大切にし、その伝統を受け継ぎ、更に発展させる決意です。

先輩方の前には様々な壁が立ちはだかると思いますが、先輩方にはこの木更津総合高等学校で出会い、かけがえのない時を共にした仲間がいます。そんな仲間と過ごした思い出や、経験を活かして、きっとどんな高い壁も乗り越えていけることと信じています」と送辞を述べました。

 

卒業生代表吉田凪沙さんは、一年次9月の台風被害と2年間に及ぶコロナ禍に触れた上で、「私たちは数多くの困難を乗り越えてきました。私たちなら、これから先の人生の中で様々な困難にぶつかったとしても、乗り越えていけると思います。私たちがこのように有意義な学校生活を送ることができたのは、先生方が生徒一人一人に真剣に向き合い、寄り添ってくださったからだと思います。この三年間で学んだことを元にこれからもそれぞれの進路に邁進してまいります」と先生方への感謝の気持ちと卒業に臨んでの決意を述べました。

在校生へは、「四月からは皆さんが、この木更津総合高校の伝統を引き継ぎ、それぞれの目標に向かって努力していって下さい。時には、難しいことに直面することもあると思います。そんなときは、頼れる友人が周りにいることや、先生方がサポートしてくださることを忘れないで下さい」とメッセージを伝えました。

そして最後に保護者と級友たちに、「十八年間変わらない愛情を持って育ててくれたこと、とても感謝しています。親孝行できるまでもう少し待っていてください。三年間、共に過ごしたみなさんにはありがとうの一言では、言い表せないほどの感謝の気持ちでいっぱいです。これからは、毎日会える存在ではなくなりますが、それぞれの場所で自らを高め、互いに成長した姿で再会できることを楽しみにしています」と感謝の気持ちを述べ、答辞を終えました。

卒業式では、次の各賞が該当者に送られましたので、ご紹介いたします(敬称略)。

学校長賞:高近朱春、守岡佑哉、兼高春菜、山中里桜、小川琴美、緒方珠璃

千葉県知事賞:高近朱春

鳥海賞:図師瑠羽菜

特別賞:阿久津斗吾、甲木 碧、小林開道、清水雄護

3ヵ年皆勤賞 代表杉本柚妃(総数79名)