献血について

7月13日、千葉県赤十字血液センターより、近藤勇気様が来校。終業式の中で、献血の大切さについてお話をして頂きました。

近藤さんは、幼いころからサッカーの経験がある、見るからにスポーツマンタイプの方ですが、18歳の時に『再生不良性貧血』という病気にかかり、当時在籍していた日本体育大学を休学。闘病生活を余儀なくされました。この病気は、骨髄が血液を作れなくなる重症貧血で、輸血という対処療法以外に根本的な治療法が確立されていない、命に係わる難病です。
元気で快活な口調で話して頂きましたが、闘病の苦しさはもちろん、若さと体力の盛りに、夢を描いて入学した大学で勉強を続けることが出来なくなった絶望感、将来への不安等、大変な思いをされたことは、想像に難くありません。
日本で輸血を必要とされている方は、毎日3,000人もいるそうです。なるほど、輸血が必要となるのは、生死に係わる状況ばかりです。人工的な血液が存在しない現状では、輸血に代替となる治療は存在しません。
近藤さんが難病を克服し、社会に出る時に選んだ進路が、現在勤務されている『日本赤十字社』でした。「献血をしてくれた人達がいるからこそ、今の自分がいる」という気持ちと、病気で苦しむ幼いお子さんや不慮の事故で生死の境にいる人たちを助けたい、という気持ちを併せ持つ近藤さんのお話しから、「献血って大切なんだ」と改めて思い知ることになりました。
9月に本校でも献血が行われます。救われる命があるはずです。多くの人に協力して欲しいです。もちろん無理をする必要はありません。