特進修学旅行 ~台湾3日目~

特進修学旅行は3日目を迎えました。午前中は台北市内にある、忠烈祠と故宮博物院を見学しました。大国に翻弄された台湾の近現代史を学び、4000年間連綿と続く中華の美と技巧を目の当たりにしました。午後は台北市内を散策。夜には週末で賑わう夜市を訪れ“いまの台湾”を体感しました。

朝一番に訪れたのが、忠烈祠でした。本殿には、過去の戦争や内戦で命を落とした英霊が祀られています。軍人ばかりでなく、思想家や革命家などの文人も祀られていることも大切な点です。広場では毎正時に儀仗隊と呼ばれる衛兵によって交代式が行われています。一糸乱れず儀式を行う衛兵の姿に、集まった観衆から感嘆の声が上がっていました。本校の生徒たちもスマホをかざし、動画撮影に夢中になっていました。

次に故宮博物院を訪れました。こちらには宋・元・明・清といった、歴代王朝が所有した約69万点の至宝が受け継がれています。収蔵品の多さに加え、その歴史的価値や美術的な価値が高く評価されていることから、故宮博物院は、大英博物館やルーブル美術館に並び称される世界屈指の博物館の一つに数えられています。生徒達は、最初にガイドさんから数々の至宝について説明を受けました。後半は自由に館内を動き回りながら、熱心に展示物に見入っていました。有名な翠玉白菜が、“出張中”なのが残念でした。

お昼過ぎには、地上101階(地下5階)の超高層ビル、台北101に移動。豪奢な外観に驚きつつ屋内に入り、フードコートで自由に昼食を楽しみました。

夕方からは、士林夜市に出没。土曜の夜市は、時には歩けなくなるほどの人出で混み合っていました。およそ2時間半の滞在でしたが、生徒たちは完全に自由散策で、自力で現地の人とやり取りをしていました。屋台のゲームで景品をもらったり、巨大フライドチキンや胡椒餅、臭豆腐、トルネードポテトなどの台湾ならではの人気フードにかじりついたりしながら、夜の街の喧騒を楽しんでいる様子でした。