2025年10月の記事一覧

国民スポーツ大会準優勝 ~ソフトテニス部~

滋賀県で開催された、第79回 国民スポーツ大会『わたSHIGA輝く国スポ2025』に、本校ソフトテニス部が千葉県代表として出場。見事準優勝を果たしました。

10月5日(土)、6日(日)、長浜市長浜城テニスガーデンを会場に行われた少年男子の試合では、全国屈指の強豪21府県が出場。本校からは、手塚康介、竹之内琉汰、中原一翔、道祖土滉樹、舘田陸斗の5人の精鋭が激戦を戦いました。

初戦を3-0、準々決勝を2-0、準決勝を2-1と順調に勝ち進みました。愛知県代表との決勝戦では先行を許し1-2で惜敗。しかしながら見事、準優勝を果たしました。

 

※大会は、ダブルス、シングルス、ダブルスで3対戦を行い、2戦を先取したチームが勝ち上がる形      式の団体戦でした。

きみぶん演劇祭 ~演劇部~

10月4日(土)、5日(日)、君津市民文化ホールにて、『きみぶんchapter22 演劇祭』が開催されました。本校演劇部は、ステージ上でパワー全開の熱演を披露。またもや、最優秀賞を受賞しました。3年連続受賞の快挙を成し遂げました。

この演劇祭は、君津市民文化ホールが千葉県高校演劇11ブロックと共同で開催している催しです。今年は9つの高校と一般から1団体が参加する発表会となりました。各団体が渾身の演技を繰り広げ、会場は活気にあふれました。

 

今年は、本校演劇部オリジナル脚本による作品、『エール』を上演しました。夏の野球応援を巡り、応援団、吹奏楽部、野球部の部員たちが織りなす、青春群像劇でした。

上級生たちの野球応援に感激して、応援団の部室の扉をたたく1年生、北崎千明。しかし2年生不在の応援団では、春を迎えると部員は千明一人となってしまいます。一方吹奏楽部の南百花は、野球応援に熱中しすぎて周囲から次第に孤立していきます。

再び訪れた夏。野球応援がまさに始まろうとするときに、千明は卒業した先輩から、野球部と、野球応援を構成する応援団と吹奏楽部との関係が決して良好ではなかったという事実を伝えられます。コンクールに専念したい吹奏楽部、吹奏楽部を疎んじる野球部。各部の思惑が行き違い、人間関係にもギスギスした雰囲気が漂い始めるのですが...。

けなげに奮闘する千明と、天然だけど純粋な熱意を抱く百花が物語を牽引していきます。

 

上演後の舞台挨拶では、千明を演じた押足奈南さんから、「数年前、私たちの学校でチアリーディング部の部員が一人になってしまったことに着想を得て脚本を作りました。この劇を通して、見てくれた人が応援によって元気になってもらえるよう、全力で演じました。自分のことで目一杯な時でも、思いやりの気持ちをもって他の人に接することは大切なんだ、と思います。誰かに元気になってもらうための応援ですが、応援することで自分も前向きになれることを知ってほしいです」と語ってくれました。

 

壁や教室の扉に見立てたパネルを移動させ背景を動かすことで、回り舞台のような効果を生み出すアイディアは秀逸でした。舞台上の演者とともに、照明・音響・道具といった裏方の部員たちが、総力を上げて作品を作り上げてきた様子が伝わりました。

表彰式では、岡田虎大くんが、個人賞を受賞。1年生ながら、レギュラー落ちしていじける3年生野球部員を演じました。熱意や努力といった直球ど真ん中のテーマが身上の作品でしたが、コミカルな演技で作品に幅をもたらす重要な役柄をこなしました。

最後は息をのむ瞬間となりました。司会・進行を務める本校顧問の福田先生から「最優秀賞、木更津総合高校」と読み上げられると、部員達が観客席に陣取る一角からはどよめきが起こりました。はじける笑顔とあふれる涙、感動のフィナーレとなりました。

 

3位入賞 ~硬式野球部~

第78回 千葉県秋季大会において、本校野球部は3位入賞を果たしました。

今大会においては、2度の延長タイブレーク戦を含め、対戦校に先行を許しながらも、しぶとく逆転を果たして勝ち上がる試合展開が続きました。本日の準決勝戦、対戦校中央学院高校戦においては、度々好機の場面を作り出したものの、対戦校の堅い守備を崩すことができず、八回コールドで敗れ決勝戦進出を逃しました。

本日のスタンドには、吹奏楽部とチアリーディング部が応援に駆けつけ、野球部員達とともに、大音量と大声援、キレッキレのパフォーマンスで必死の応援を繰り広げてくれました。

海上保安学校卒業式

去る9月27日(土)、海上保安学校にて卒業式が挙行されました。石破茂内閣総理大臣、古川康国土交通副大臣、瀬口良夫海上保安庁長官がご臨席となったこの式典において、2022年3月に本校を卒業した、伊豆七海(いずななみ)さんが総代(卒業生代表)を務め、卒業生答辞を述べました。

海上保安学校は、京都府舞鶴市に居を構える、全寮制の学校です。海の安全と秩序を守る海上保安官を育成する学校で、学生は入学と同時に海上保安庁職員、国家公務員となります。

 

卒業生のみなさん全員が、白い制帽、制服に身を包み一糸乱れず整然と入場。呼名には会場に轟く発声で「はい」と応え起立をしました。

ご自身が卒業生でもある学校長、松浦あずさ先生が、式辞の冒頭「本校の厳しい教育訓練を見事に乗り越えたみなさんを心から誇りに思います」と学生たちに話しかけました。海上保安官としての決意の象徴である梅の花に触れ、「梅は、長い冬を耐えどんな花よりも固く開きかぐわしい香りを放つ。花を散らせた後にも実を結ぶ。この梅のように、息長く常に国民に寄り添い親しまれる存在であれ」と海上保安官としての心構えを伝えました。海上の治安と安全を守るという任務は過酷を極めます。松浦先生は、保安官に立ち塞がる「心が折れそうになる瞬間」がいずれ訪れることを見据え、「心配しなくてよい」と学生たちに力強く語りかけます。「ここでの教育訓練を乗り越えることができたみなさんには、梅のように困難な状況を乗り越えて咲く、力と強さがちゃんと備わっています」と、激励のことばを送りました。

 

式次第最後を飾る「答辞」では、「本科船舶運航システム課程航海コース第66期、伊豆七海」と呼名され、伊豆さんが登壇。卒業生を代表して挨拶を述べました。

伊豆さんは、入学時に抱いた「ここから始まる生活について行くことができるのだろうか」、と期待と不安が入り混じった当時の気持ちを吐露。また「まだ夜の明けきらぬ早朝に整列し、冷たい風が肌に吹きつける中で声を上げ前を向き、乗り越えた幾多の訓練があった。だからこそ現場に必要な体力と精神力を培うことができた」と在学期間を振り返りました。そして、「厳しい生活を乗り越えることができたのは、互いを支え合う同期の仲間と愛情を持って指導してくれた教官の先生方、故郷で見守り続けた家族がいてくれたお陰であった」と感謝のことばを続けました。自分が成長を遂げた地、鶴舞市と市民の方々への惜別の念を表し、「国民の安心と安全を守る「海の守り人」になれるよう、一歩一歩力強く進んでいきます」との決意のことばで答辞を結びました。

 

伊豆さんは、本校在学中は硬式野球部に所属し、競技に専念する高校生活を送りました。学業面でも優秀で3年間選抜クラスに所属し、文武両道に秀でた高校生でした。一層の躍進を遂げられている伊豆さんに、エールを送らせていただきます。

後期始業式

本日、至真殿にて後期始業式が行われました。

式の始まりには、生徒会長の沖くんから「先日の文化祭お疲れ様でした。どのクラスもハイレベルな企画を行っていて、学校全体が活気あふれる文化祭となりました」と、文化祭の成功と各クラスが動画データを提供したことに対して謝辞を述べました。そして「次に体育祭が控えています。クラスの枠を超え各色のチームとして団結できるよう、頑張っていきましょう。残り少ない行事を大切に、全力で楽しんで取り組むようにしましょう」と後期の学校行事にむけて生徒たちへ協力を求めました。

 

学校長は、始業式の直前に実施された避難訓練について触れ、「今回は予告をせず、みなさんが教室を離れている休み時間に訓練を実施しました。揺れが収まり、教室に戻ってから安全確認をした後、避難を開始するという流れでの実施でした。いつ大きな地震が起きるかわかりません。2008年に開校した本校の校舎は、いまでも十分な強度を保ち、震度7に達する地震にも倒壊することは絶対にない強固な建物です。パニックなどを起こさず、落ち着いて校舎内に留まれば、安全に過ごすことができます。いつ災害が起きても、それに備える意識を常に持って学校生活を過ごしてください」と防災に対して注意を喚起しました。

そして文化祭を振り返り、「前期の締めくくりとして、素晴らしい行事になりました。お願いした通り、自分たちが楽しむだけでなく、3,000人近い来場者に楽しんでもらえた、とてもよい文化祭になり、多くの方々からお褒めの言葉をいただきました。一人ひとりが自分の役割を果たし、一つのものを創り上げるという、この上ない経験ができたことと思います」と生徒たちの奮闘を讃えました。

最後に「そして、今日から後期が始まります。間もなく中間試験があり、その後には体育祭が続きます。勉強に部活動に、その時々にしなければならないことに適宜取り組み、後期の学校生活が充実したものになるように過ごしてください」と、後期に向けての心構えを整えるよう伝えました。