2026年10月の記事一覧

英語スピーチコンテスト ~木更津・市原地区大会~

10月7日(水)、東海大学付属市原望洋高等学校にて、「高校生英語スピーチコンテスト木更津・市原地区大会」が開催されました。

 

【入賞者】

1学年暗唱部門: 第5位入賞 小柴優希奈さん  第6位入賞 伊藤咲柔さん

全学年スピーチ部門: 第4位入賞 オーコン サリタさん(1年)

本校からは、9月に行われた校内コンテストを勝ち抜いた4名の生徒が参加しました。

台風による豪雨災害により登校そのものができなかったことに加え、登校しても放課後に十分な練習時間を確保できなかった状況で、全員が全力で練習に励み、当日の発表に臨みました。

自分の力量を十分に発揮できた生徒もいれば、残念ながら悔しい気持ちで発表を終えた生徒もいました。それでも地区大会出場の機会を得て、その目標に向かって精一杯の努力を重ねた経験は、英語の学習面はもとより、卒業後の進路決定やその後の社会生活においても、より大きな実りを生み出す礎石となるはずです。

全学年スピーチ部門では、9名の出場者はそれぞれの視点から興味深いスピーチを展開し、取り上げたテーマは多岐にわたりました。本校2年生のバスティダス長谷川美桜裡さんは、自分の経験を例に挙げてSNSをうまく活用することの意義を語りました。また、1年生のオーコン・サリタさんは、自身のバックグラウンドの1つであるフィリピンの情勢に触れ、不正が蔓延る社会で苦境に悩む人々の現状を語り、その改善を力強く訴えました。

各スピーチに込められた主張には、高校生としての等身大の経験や意見が反映されており、そのどれにも耳を傾ける価値がありました。語られたことばに耳を傾け、聴き手が「なるほど!」と頷く瞬間があり、「う~む」と腕を組み黙考に耽る場面もありました。参加者は、「英語で発表する」という語学学習上の効果ばかりでなく、「自分の考えを他者に伝え、他者の考えを己のこととして受け止める」という、スピーチ自体に具わる「伝え合う力」を体感することができました。

すべての発表が終わり、本校生徒と君津学園系列校である市原中央高校の4名の参加生徒たちとが、肩を叩き合う姿がありました。同じ地域で学ぶ参加者は、競争相手であると同時に、同じ目標に向かって切磋琢磨し成長する戦友でもあります。これまでの取り組みとその成果を互いに称え合うことにも大きな意義がある、と強く感じるコンテストとなりました。今後も引き続き、本校生徒たちの活躍にご期待ください!

きみぶん演劇祭 ~演劇部~

10月3日(土)、4日(日)、君津文化ホール/大ホールにて、“きみぶん演劇祭chapter23”が開催されました。本校演劇部は、過去最多となる4部門5つの賞で受賞を果たす大活躍でした。

作品タイトルは、「さよなら、またあした、」。今回も生徒書き下ろしのオリジナル脚本でした。

作品のなかでも、秋の大会に備え基礎練習に励み台本作りに知恵を絞る演劇部員の日常が描かれています。台本のなかの物語がパラレルワールドの様に展開される構成が秀逸でした。

物語は、2026年8月2日から始まります。現代を生きる高校生たちが夏休みに登校し、部活動で筋トレや発声練習に勤しみ、帰宅時の電車内で仲間とたわいのない会話を交わす、そんな平凡な日々が過ぎて行きます。

部員たちは、長崎県出身の部活動顧問から与えられた資料を手掛かりに、脚本の制作に着手します。資料を読み解きながら生徒たちが描き出したのは、「戦時下に暮らす子どもたち」の姿でした。

戦争を背景にした作品では、戦禍の惨劇や窮乏生活に困窮する人々など、悲惨な状況を訴える作品が少なくありません。しかし、部員たちは敢えて現代に暮らす人々と大差のない平穏な生活を台本のなかに紡ぎ出したのです。夕暮れまで夢中になって遊ぶ子どもたち、妹の誕生に心を躍らせる少女。ささやかな幸福感を共有することで、過去の出来事が81年の時を経た現代の生活と地続きであることを、部員たちは感じるのでした。

それぞれのグループが作ったプロット(物語の構成要素)が紹介されるたびに、その日の活動は終了します。「さようなら、またあした」と挨拶を交わしながら去っていく生徒たちの姿が何度も繰り返され、影絵のように消えていきます。

物語は、8月9日へと進みます。劇中劇のなかでは、1945年のその日の朝食に滅多に配給されることのない白米を頬張り、※笑顔で食卓を囲む家族のエピソードが紹介されます。そして、長崎に原爆が投下される時刻が迫るのです...

上演後の舞台挨拶では、部長の青柳葉月さんが、「過去の出来事から目を逸らさず、当たり前に明日が来ることがいかに大切か、今一度思い起こしたい」と上演意図について語りました。

 

演劇祭には近隣の高校8校と一般の劇団が参加。2日で8本の演目が上演される盛況ぶりでした。表彰式では、君津文化ホールから「GOOD!! SE賞(音響効果)」、「GOOD!! Lighting賞(舞台照明)」の2賞が本校演劇部へ送られました。加えて専門審査員を務めていただいた、舞台演出家のAzuki様より「審査員特別賞」が本校演劇部と露嵜天翔くんへ。さらに千葉県演劇第11地区「優秀賞」を受賞。4連覇を逃したものの、1校で5つの受賞は参加校中最多の快挙でした。特別賞を受賞した露嵜くんが演じたのは、1930年12月生まれ(終戦時は14歳)の少年の役でした。ただ一人薄汚れた粗末なシャツを着て裸足でステージに立ち、現代の高校生たちを無言のまま見守る難しい役柄を、静かに熱演しました。

 

※実際には白米はその日の昼食に用意されたもの。家族がそれを食べることはできませんでした。劇中では脚色を加え「朝食の団らん」の場面としました。

この作品は、演劇部の実際の活動が多く反映されているそうです。部員たちは実在する書籍を読み、脚本を完成させました。戦時中のいくつかのエピソードは、脚色が加えられていますが、実話に基づくもです。