カテゴリ:生徒

バス遠足

きょうは、今年度最初の学校行事、『バス遠足』です。全校を挙げて東京ディズニーランドへ出かけました。全54台の観光バスが連なり、太田門(正門)より出発しました。

新しいホームルームが始まって1ヶ月あまりが経ち、クラスの仲間と大分打ち解けた雰囲気になってきたタイミングでの遠足です。ひとクラス一台ずつ仕立てられたバス内では、ディズニーランドに向かう生徒たちの楽しそうな笑顔がはじけていました。

あいにくの冷たい雨になってしまいましたが、お陰で園内の人出は大変まばらで、ほとんど待ち時間なしで好きなアトラクションに乗り放題。「ランドを満喫」の一日になりました。

 

今年度の試みで、生徒たちは『現地解散』となります。15:00にいったん集合してから、担任の点呼を受け、帰宅する生徒はバスで木更津まで戻り、希望する生徒は再入場してもう一度ランドを楽しむことができます。

 

シンデレラにかけられた魔法にはその効力に制限時間がありました。 “夢と魔法の国”でも時間と節度を守らなければなりません。楽しい魔法が解けぬうちに帰宅しましょう。

進路ガイダンス ~進学指導部~

本日1、2校時、1年生を対象に進学をテーマにした『進路ガイダンス』が開かれました。

ガイダンスは、1年生の全18教室、2つの体育館と音楽ホール、計21ヶ所に会場を設けて開催されました。

それぞれの会場には講師が一人ずつ登壇し、集まった1年生に進路に関するレクチャーをしていただきました。都内クリニックに看護師として勤務されている方、企業に勤めている方など社会人として働く方が3名。4年制大学に在籍する現役大学生の方8名。清和大学、清和大学短期大学部からそれぞれ5名の学生、計21名のみなさんに講師を務めていただきました。

ガイダンスの狙いは、ずばり『大学に進学することが人生に何をもたらすのか』です。「なぜその進路を選ぶに至ったか」、「高校生の頃はどの様な心掛けをもって学習に取り組んだのか」、講師の方々ご自身の体験談から始まり、いま社会人として、または大学生として活躍しているご自分の現状について感じていることなどを赤裸々に語って頂きました。

 

生徒たちは一コマ30分のレクチャーを、3つの会場で受講しました。事前に講師のプロフィールに目を通し、興味を持った会場に赴きました。

「その大学を出たからこそ、現在の職業に就くことができた」、「英語力のお陰で仕事の選択肢がふえた」、「大学で学んだこと、出会った仲間たちのお陰で考え方の視野を広げることができた。高校を出ただけでは難しかったかもしれない」等、大学生活で得たものは必ずメリットをもたらす、というお話に多くの生徒が触発された様子でした。

スマホ・ケータイ安全教室

毎年この時期、1年生を対象に『スマホ・ケータイ安全教室』が開講されます。本日は、KDDI安全教室認定講師を務める、大久保輝夫様からためになるレクチャーをして頂きました。

家族や仲間との連絡、ゲームに勉強、情報収集にも活用できる、便利この上ないスマートフォンは、我々現代人の「手放せない」ツールとなってしまいました。しかし、SNS上のトラブルや事件は後を絶たず、凶悪犯罪でスマホが主要な役割を果たしてしまうケースさえあります。

スマートフォンは、インターネットに容易くアクセスできることが一番の利点です。情報収集と発信が同時にできてしまう、この利便性が厄介な「もろ刃の剣」となります。膨大な情報が誰にでも見られて、瞬時に伝わってしまうことで、使用者は被害者にも加害者にもなってしまう可能性があります。

 

例えば位置情報を共有するアプリで自分の情報が駄々洩れとなり、犯罪に巻き込まれるケース。迷惑動画や他者への誹謗中傷を発信すれば加害者となり、多額の損害賠償が求められたり、犯罪者となってしまったりするケースさえあります。

もう一つ恐ろしいのが、一旦発信された情報はいつまでもネット上に残ることです。未成年の頃に悪ふざけで投稿した不適切動画を企業が問題視して、就職を取り消された事例が実際にあったそうです。

便利さゆえに起きてしまうのが、『依存症』の問題です。地下アイドルにはまり「投げ銭」がエスカレート。ギャンブルやゲームの世界から抜け出せなくなり、生活が破綻する人は、決して少なくないそうです。他にも「闇バイト」や金融機関の「口座売買」の誘いなど、若者をターゲットした罠があちらこちらに、しかも公然とSNS上で発信されています。

 

被害者にならないためには、「個人情報の管理を徹底する」、「怪しい情報にアクセスしない」。加害者にならないためには、「他者への配慮」、「周りに流されない」、「無断撮影・無断投稿はしない」等、SNSを使う上での大切な注意とマナーが伝えられました。「差別、迷惑行為」に抵抗感を持つことは当然のことです。

最後に、大久保様から生徒へ、万が一トラブルに巻き込まれたら、あるいはトラブルを起こしてしまった時には、身近にいる信頼できるおとな、または相談窓口を設ける機関に、「迷わず相談しましょう!」と呼び掛けがありました。

 

最近世の中を騒がした事件や同じ世代の中高校生が巻き込まれた事故など、取り上げられた事例は関心を引くものばかりで、生徒たちは最後まで真剣に耳を傾けました。

コース説明会

本日特別進学と進学コースを除く1年生は、中間試験を1校時目で終了し、午前中の2時間、本校独自の『コース制』についての説明会を受けました。また、午後には至誠館に集合し、『スマホ・ケータイ安全教室』を受講しました。

本校では、1年次からスタートする『特別進学』と『進学』に加えて、『総合』、『スポーツ』、『語学』、『情報ビジネス』、『生活科学』、『医療看護』、『保育・幼児教育』、『芸術』、計10のコースが用意されています。2年次には、すべての生徒がいずれかのコースに所属することになります。生徒はコースを選択し、進学・就職など将来必要になると思われる知識や技術を習得します。

各コースには、コース科目が設けられています。当然各コースでの必修科目がある一方で、たとえば情報ビジネスコースの生徒が語学コースの「スクリーン英語」を取るなど、興味があれば、他コースの授業を選択できるのが特色です。3年次で選択する授業に、2年次に関連科目を履修することが条件となっているケースがあるなど、履修科目の選択はちょっと複雑です。2年3年でコースを変更することはできないため、慎重に選択しなければなりません。希にですが、履修に失敗してしまう事例もあるので、生徒たちは、担任の先生と相談しながら作業を進めます。6月の個人面談をはさみ、7月の三者面談で保護者をまじえて確認しながら履修届を提出します。

時間も手間もかかりますが、1年生はこの過程を経ることで、自分の進路に必要なことを調べ、自分の将来について考察を深めることになります。配布されている『要項』を熟読し、真剣に取り組んで欲しいです。

警察官ガイダンス

一昨日放課後、PCルームにて『警察官ガイダンス』が開かれました。木更津警察署より、鈴木純一郎警部補が来校し、講師を務めて頂きました。女子2名(1年生)、男子11名(2、3年生)、計13名の参加者がありました。県警組織の概要から、説明をして頂きました。

まずは、組織全体をつかさどる『総務部』。普通の会社の総務、経理と同じように、装備品や施設の管理と会計業務を受け持ちます。さらに、組織の基盤になる募集や、貸与品(警棒、けん銃、捜査車両)の管理を担当しています。

『生活安全部』は、「原子力から生ゴミまで」と言われるように、幅の広い分野を担当しています。リサイクルショップの経営に必要な古物商の許認可、狩猟用銃の許可など、とにかく間口が広い知識が求められ、サイバー犯罪を含むマルチなタスクをこなします。

『地域部』地域課は、我々市民が一番身近に感じる、交番やパトカーのお巡りさんがいるところです。警察学校を卒業して、多くのお巡りさんが交番をスタートに、いろいろな経験を積んでベテラン警察官へと成長していきます。

刑事さんが活躍する『刑事部』。ドラマでは、犯人を捕まえると一件落着ですが、そこから書類や証拠を整え検察送致、裁判資料の作成など、実際には逮捕後にたくさんの仕事があります。被害者の方に最後まで寄り添い、その喜ぶ姿を見ることに大きな遣り甲斐と達成感を感じるそうです。

『交通部』のお巡りさんは、交通違反の取り締まりや交通事故の処理をします。その他にも地元の人達からの要望を受けて、横断歩道を設置したり歩道を拡張したり、より安全な交通環境を整えます。

目立たないけれど大きな組織の『警備部』。地震や洪水などの大規模災害、コンビナート火災などの大規模事故等、地域社会が危機に見舞われたときに活躍します。首相を爆発物で攻撃した事件が記憶に新しいですが、テロ等の犯罪防止、要人警護といった緊迫の現場も主戦場です。千葉県は、国際空港を抱えることもあり、9個大隊の機動隊を擁します。鈴木様は、かつては、警護部隊小隊長を務め要人警護に当たったり、警備部機動隊に所属し、東日本大震災の際には被災現場へ特別派遣されたりといった、豊富な経験を持つ警察官です。

 

試験に無事合格し、正式に採用が決まれば、警察学校へと進みます。寮での生活を続けながら知識を学び技能を身に付ける、密度の濃い10ヶ月間となります。この間お給料が支払われます。晴れて警察官になるためには、柔道剣道いずれかで最低初段、陸上特殊無線2種免許、原付2種免許(普通の50㏄免許ではありません)の資格取得が必要です。

 

警察官になると悪い人たちばかりと関わることになる、と少し心配ですが、実際には善良な地元の人たちとのお付き合いの方が圧倒的に多いそうです。地域の人達との結びつきが強くなると、地元のために貢献したいという気持ちが強くなります。事件解決後に送られた感謝の言葉や、補導した少年から進学決定の報告をもらったことなど、ささやかだけれど心の温まるエピソードを伝えて頂きました。

 

「自分が育った地元で活躍できる」、「地域の事情に詳しく土地勘がある」など、「高校生が地元の警察官になる意義はけして小さくありません」と鈴木様が参加者に訴えます。「なぜ警察官になりたいのか」、「自分に何ができるのか」、しっかり動機を語れることが採用のカギとなるそうです。