お知らせ
終業式
吹奏楽部の演奏による校歌斉唱に続き、終業式が行われました。今年、全生徒が集う最後の機会となりました。至真殿に集まった生徒たちは、学校長のことばに耳を傾けました。
学校長は、「1年生、2年生は、ちょうど2週間の冬休みに入ります。3年生については、2月末までの、かなり長い休みに入ります。せわしい季節になりますが、全員が意識を高く持ち、事故を避け問題が起こらないよう冬休みを過ごして欲しいと思います」と生徒がこの休みを無事過ごすよう、注意を喚起しました。
さらに、「年の終わりを迎えることは、大きな節目です。自分の意識を転換させる好機でもあります。この1年を振り返り、その反省を来年に活かす良い機会です。
1年生は入学してから9ヶ月、初めての高校生活で体験してきたことを来年へつなげ、2年生でさらなる飛躍ができることを期待しています。2年生はやがて二回り目を終えることになります。修学旅行という一大イベントを控えていますが、最後の一回りを充実させると同時に、進路開拓に向け邁進する1年としてください。3年生は、各自の進路を決定しつつある大切な時期です。卒業への準備と新たなスタートへの助走を始めなければなりません。
1年前、2025年に向けて立てた目標に照らして、自分の行いが不十分であれば、失敗の原因がどこにあったのか、考えることが大切です。来年への新しい目標は紙に書き出し、目標達成のために何をすべきかを具体的に考えることが、成功へとつながります」と講話を伝えました。そして「みなさんが、良い年を迎えられることを祈っています」と生徒一人ひとりが健康に過ごし躍進を遂げる1年となることを願いました。
新旧交代 ~生徒会本部役員~
新旧の生徒会役員が登壇し、交代式が行われました。新旧それぞれの会長より、挨拶がありました。
本日の終業式をもって、生徒会の旧本部役員が活動から離れることになります。従前通りであれば、役員の新旧交代は9月に行われていました。でも、秋に行われる文化祭・体育祭の2大行事を控え、不慣れな新役員をサポートしよう、と伴走体制を始めたのがこの代の本部役員達でした。5月の全校球技大会は、本校史上初めての試みでした。公約したことをやり遂げ、やるべきことは労を惜しまず行動する。まさに、有言実行を貫いた集団でした。
前生徒会会長沖琉雅くんが、これまでの活動を振り返り「きょうで、第21代生徒会は任期を終えることになります。2年間の活動期間でしたが、初めは何もわからないところから、先輩方に多くのことを教えてもらい、今では自分が次の世代に伝える立場になりました。この1年間生徒会長として生徒会を運営していくにあたって必要不可欠だったのは役員の仲間たちの存在です。どの仕事でも私1人では力が及ばず、仲間の手を借り、時には先生方の力を借りることで、多くの仕事を成し遂げることができました。中でも1番記憶に残っているのが、生徒会行事の球技大会です。学校初の行事であったため、ゼロから計画、運営を行わなければならず、忙しい毎日でした。ですが、仲間や多くの先生方と連携をとり、一つの行事として学校を盛り上げることができたと思います。長いようであっという間の2年間が終わり、次は新しい生徒会が学校を盛り上げてくれるはずです。さらに良い生徒会活動を期待しています。最後に、私たち生徒会を支えてくれた全校生徒の皆さん、先生方、本当にありがとうございました」と、誠実な人柄が伝わる、丁寧な挨拶をしてくれました。
現会長の北野琉翔さんも、「旧生徒会役員の皆さん、通常より長い任期にも関わらず本当にありがとうございました。我々現役員には大きな糧となった活動期間でした。生徒会長として信任を受け、身の引き締まる思いでいます。 皆さんの期待に応えられるよう、精一杯頑張ります。 立候補の際に申し上げた通り、私は「一人一人の声が届く生徒会」を目指しています。 その目標を通してより良い学校を作っていくためには、生徒会役員だけでなく、 皆さん全員からの協力が不可欠です。ぜひ共に考え、共に行動しながら、この学校をより良い場所にしていければと願っています。 また、次回の生徒会企画が、前回以上に全員が楽しめるものにしていきたいと考えています。 何かご意見などがあれば、ぜひお聞かせください。 これから1年間、どうぞよろしくお願いします」と、元気いっぱいの挨拶をしてくれました。
学校長からは、旧役員への感謝のことばと新役員への健闘を願うことばが伝えられました。そして最後に、「学校を良くするためには、みなさん一人一人の意識が大切です。ここで3年間を過ごす君たちが主役です」と全生徒に向かって呼びかけました。
旧役員のみなさん、本当にご苦労様でした。新役員のみなさん、ご活躍を期待しています。
表彰 ~生徒・部活動~
終業式に先立ち、至真殿のステージ上では、生徒の活躍を顕彰する表彰が行われました。
以下にお伝えします。
〇税の作文コンクール
木更津税務署署長賞 中島玲美
【ソフトテニス部】
〇千葉県高等学校選抜ソフトテニスインドア大会
男子団体 優勝
女子団体 3位
【吹奏楽部】
〇千葉県アンサンブルコンテスト 安房上総地区予選
管楽七重奏 銀賞
クラリネット四重奏 銀賞
トランペット四重奏 銀賞
サキソフォン四重奏 金賞
打楽器・コントラバス七重奏 金賞
ユーフォニアム・チューバ四重奏 金賞(地区代表に選出)
千葉県吹奏楽連盟賞 内海彩里
【空手道部】
〇牛久かっぱ杯争奪全国青少年空手道選手権大会
高校生女子団体組手 優勝
【柔道部】
〇千葉県柔道選手権大会
一般女子の部 3位 谷脇実依
※最後に吹奏楽部部長の内海さんより、明日行われる、「第13回 定期演奏会」に
ついての告知がありました。
12月25日(木) 君津市民文化ホール・大ホールにて、午後1時30分より開演。
開場は午後1時です。ふるってご来場いただきますよう、お願いいたします。
入場無料です。
和太鼓合同演奏会 ~和太鼓部~
本日、千葉教育会館大ホールにて、「第21回 千葉県高等学校和太鼓合同演奏会」(千葉県高等学校文化連盟主催)が開催されました。八千代高校、桜林高校と本校和太鼓部による、演奏会です。年の瀬も迫る季節ですが、会場は多くの入場者で賑わいました。
本校和太鼓部は、この演奏会のオープニングを飾る出演となりました。お届けした曲は、本校オリジナルの曲、「潮合い(しおあい)」、「睦(むつみ)」、「奏音(かなた)」の3曲でした。
「潮合い」は、現役部員たちによる作品で、異なる潮流がぶつかる様子を「新たな変化、好機の訪れ」と捉え、多くのチャンスに出会い、そのチャンスをつかみ取れることを願う曲です。
「睦」は7代目の部員たちによる作品で、部員たちの仲睦まじい様子を軽快な曲調に乗せてお届けしました。部員たちのソロ演奏もあり、注目の一曲です。
「奏音」は11代目により作曲された作品で、「なめらかかつ鋭く駆け抜ける風をイメージした曲です。曲が始まると上から書道部とのコラボイベントで書かれた歌詞が下がり、舞台に色を添えました。1年生が演奏に加わるようになってからたくさん練習を重ねてきた曲で、全員が息の合う演奏へと成長できたと実感する曲を今年の演奏の締めくくりとしてお届けしました。詩の朗読とホラ貝の音色に続いて始まる演出が光りました。
本校和太鼓部は、23代目を務めた3年生が2名だけで3年間の活動をしてきました。現在は順調に部員が増え、2年生が11名、1年生が12名、総勢25名で活動を続けています。
MCは、3年生の二人、部長の並河さんと副部長の佐藤くんが務めました。息の合った頼もしい進行を続けてくれました。
幕が下りた後も両名による舞台挨拶となりました。対外的な演奏は本日が最後となるそうです。本日の来場者に加え、これまで自分を支えてくれた家族や仲間に丁寧に感謝を伝え、「悔いの残らない演奏となりました」と3年間の活動を振り返りました。
モニタリング ~柔道部~
昨晩TBSのバラエティ番組『ニンゲン観察モニタリングSP』が放映されました。なぞの女子柔道選手が道場破りとばかりに大暴れ。本校の女子柔道部員をバッタバッタとなぎ倒しました。
果たして、その正体は?
11月20日(木)、茂原北陵高校柔道部、女子選手が本校柔道場を訪れました。平日放課後の練習試合は異例です。5人の選手たちのなかに、頼りなげな印象の女子が一人。白帯を締めまっさらな柔道着の背中には名前も入っていませんでした。入部初日にいきなり練習試合に参加することになったようです。
ウォーミングアップを済ませ、早速勝ち抜き方式の団体戦が始まりました。本校柔道部からは、精鋭5名が試合に臨みました。
先鋒の大西さんは、1年生ながらも52㎏級で千葉県準優勝の実力の持ち主です。対戦相手の先鋒に、幸先よく内股で一本勝ち。足技、投げ技、寝技を駆使して次々と相手選手4名を倒し、一挙に試合の流れをつかみました。
北陵高校は、新入生を大将に据える布陣を敷き、先鋒から副将の4人で勝負を決め、新入部員には回さないという作戦を立てていたようですが、大西さんの活躍で目論見はあえなく崩れました。
対戦校の大将は謎めいた雰囲気を漂わせマスクをしたまま畳に立ちました。大西さんは5人勝ち抜きを目指し、いざ勝負。味方からは「(対戦校大将は)デビュー戦だから優しくね」と声がかかりましたが、力強い組手と素早い足技に本校の選手たちは仰天。小内刈りから体勢を崩されそのまま押さえ込みに入り、「気付いたら負けていた」と大西さんに語らしめるほどのスピードで一本勝ちを収めました。この瞬間、本校柔道部員たちは、謎の白帯選手がただならぬ実力の持ち主であることを察知しました。
次鋒、2年の山田さんは、52㎏級千葉県優勝、関東3位の実力者ですが、隅落としであえなく一本。中堅の加藤さんは57㎏級で、48㎏級の謎の選手の2階級上です。体重差で不利を悟った謎の選手は、電光石火の早業で巴投げを繰り出して技ありを取り、そのまま腕ひしぎ十字固めで一本を獲得。ベンチに戻る加藤さんは「入った(技を掛けられた)瞬間が分からなかった」とチームメイトへ伝えます。見事な巴投げに、「ひょっとして角田さん?」との憶測が広がりました。
いよいよ3年生の登場です。副将の佐藤さんと大将を務める若林さんは、今夏のインターハイ出場選手です。競技引退後も朝のランニングから放課後まで、フルメニューの練習に参加し、鍛錬を続けています。
佐藤さんも57㎏級千葉県優勝者です。巴投げで空中に投げ出された身体を瞬時に反転させ一本を逃れたり寝技から抜け出したりする姿を見て、解説のウルフ アロン氏がその対応力の高さを絶賛。
ここで疲労の色が濃くなってきた謎の選手は、呼吸の妨げとなるマスクを外し、素顔をさらしました。やはり角田夏実さんでした。角田さんは、言わずと知れた、昨年のパリオリンピック48㎏級の金メダリストです。切れ味の鋭い巴投げが得意技。世界柔道選手権同階級においても3連覇(‘21~’23)を果たした、日本女子柔道界のホープです。
佐藤さんも善戦空しく、最後は巴投げに敗れました。
大将の若林さんも、48㎏級千葉県優勝者。21歳以下の国際大会での優勝経験もあります。全日本強化指定選手にも選抜された、将来を嘱望された選手です。
二人の実力者による一進一退の攻防は、鬼気迫る緊張感が漂い、ウルフ アロン氏に言わせれば「モニタリングで見るような闘いではない」と、試合のレベルの高さが強調されました。若林さんも、角田さんの数度にわたる巴投げを回避し、寝技を掛けられたまま立ち上がって技を封じるなど、実力の高さとパワーを示しました。若林さんの巴投げに、角田さんの身体が浮く場面では、双方のベンチから悲鳴にも似た歓声が上がりました。
激戦の末、最後は角田さんが伝家の宝刀を抜き、勝負が決まりました。かなり無理な態勢からの巴投げでしたが、パワーとスピードで押し切った凄技でした。
金メダリストに果敢に挑戦した本校の生徒たちは、本当に立派でした。一方、高校生とはいえ、県下屈指の強豪5人に勝ち抜く、角田さんのスタミナとパワーに脱帽しました。高校生を格下と見ずに、ひた向きに勝負に臨む姿に強さの秘訣がある、と確信する名勝負でした。
Christmas Cards ~1年生英会話~
冬休み前の授業最終週を迎えました。1年生の英会話の授業では、2週連続でクリスマスカードの作成に取り組みました。
ネイティブスピーカーの先生方は、生徒が興味や関心示すように授業のたびに異なったアクティビティを用意しています。生徒たちは、様々な場面設定のなかでふさわしいやり取りをしながら、会話表現を学んでいきます。
英語圏に暮らす人々の文化を知ることも、英語を学習する上では大切なことです。ニュージーランド出身のデーモン先生とスコットランド出身のジェームズ先生が、それぞれの国でクリスマスを含む年末年始をどの様に過ごしているのかを紹介してくれます。クリスマスカードには、日頃の親交やお世話になったことに対する感謝の気持ちが込められています。カードはとてもカラフルで、時には部屋の壁やツリーの周囲に飾られることもあるそうです。
生徒たちが作るのは、二つ折りのカードです。閉じられたカードを開くと、クリスマスにちなんだポップアップが立ち上がると同時に、気持ちを込めたメッセージが目に飛び込んできます。
先生たちは、作成手順を丁寧に説明しながら、立ち上がらないポップアップや扉絵と内側のメッセージが上下逆さまのものなど、「よくある失敗例」を見せて、注意を促します。
生徒たちが知恵を絞るのは、英語でのメッセージです。“メリークリスマス”のことばに添えて、家族や先生への感謝、友へのエールなどをしたため、先生方から英語表現が正しいか、チェックを受けます。
扉絵とポップアップのデザインがカードの仕上がりを決めます。扉絵には、ヒイラギやベルなどオーソドックスな図柄は用意されているのですが、オリジナルにこだわる生徒はタブレットを駆使して作画に取り組みます。ポップアップは無難なクリスマスツリーが目立ちますが、独自のデザインで勝負とばかりにハートや雪だるま、流れ星などにチャレンジする生徒もいます。
周囲の友達と相談したり互いの作品を見せ合ったり、賑やかに作業が進んでいきました。
特進修学旅行 ~最終日~
特進の修学旅行も、いよいよ最終日を迎えました。
4日間お世話になった深杭福容大飯店を後にし、淡水で最後の観光を楽しみました。午後には桃園空港より一路成田へ、帰国の途につきました。
生徒たちは、雨模様のなか8時半にホテルを出発し、淡水地区観光へと出かけました。淡水は、17世紀初頭のスペイン統治時代より、貿易の拠点として栄えてきた港町です。オランダ、清朝、日本など、様々な国の影響を受け、多様な文化が交錯する独特の街並みが築かれ、現在に至っています。生徒たちが到着する頃には薄曇りとなり、水辺の景色を楽しみました。あちらこちらに歴史の名残りを示す西洋式建築が点在し、紅毛城などの史跡を見学しながら、古い街並みを歩き回りました。
次に訪れた老街では、ショッピングを楽しみました。しっとりと濡れた石畳からは古き良き時代の風情を感じることができました。
お昼過ぎに桃園空港に到着すると、手荷物を預け搭乗手続きを済ませました。空港内で各自昼食をとりました。およそ4時間の空の旅を楽しみ、19:20成田空港着。全員無事の帰国となりました。
昨晩、特進ハウス長杉山先生より、「先ほど全員無事に成田空港に到着いたしました。保護者の皆様にはこの旅行に際して多大なご協力をいただきました。心より感謝申し上げます。
生徒の皆さんは大変疲れていると思いますので、ゆっくり休ませてあげて下さい。
本当にありがとうございました」と、帰還の一報が届いていました。
特進修学旅行 ~台湾4日目~
修学旅行4日目は、※B&Sプログラムに参加し、現地の大学生と一緒に市内を散策しました。「地元の若者を案内役に市内を巡った」ということ以上に、同じ時間を共に過ごすことで、ことばや文化の違いを乗り越え、人と人が通じ合える体験を通して、生徒たちは多くのことを学んだようです。
※台北Brothers & Sisters Program:日本に興味を持つ台湾の大学生がガイド役を務め、台北市内で班別行動をする日本人の修学旅行生に同行するプログラム。少人数のグループに1人ずつ配置されます。
生徒たちは朝食を済ませると、台北101まで移動。担当の大学生を紹介されました。最初は少し緊張気味でしたが、すぐに打ち解け英語で打ち合わせを始める班もありました。9:30頃、大学生たちに連れられて、台北の地下鉄MRTで、それぞれの行き先へ向けて出発しました。ここから丸一日台北市内を自由に歩き回り、夕方5時過ぎに夕食を予定しているレストラン敍香園へと戻って来ます。
時間になると、各班の生徒たちが次々と帰ってきました。その表情から充実した1日を過ごした様子が伺えました。引率教員は一切同行しなかったので、どの様に過ごしたのか、感想を含めて聴いてみると、「昼食に連れて行ってもらったストランがとても美味しかった」「地元の安いスーパーへ連れて行ってくれて、お土産を安く買えた」「台湾のお勧めスナック菓子を教えてくれた」などと報告してくれました。地元の人の案内ですから、日本人だけではなかなか行かない、いろいろな場所を探訪できたことを喜んでいるようでしたが、なにより彼らとの交流が心に残ったようです。
いよいよお別れの時間、あちらこちらで親しくなった大学生との別れを惜しむ姿がありました。すっかり打ち解けた様子でギリギリまで談笑するグループもあれば、夕食後まで残って生徒達を見送ってくれた大学生もいました。また英語で何とか感謝の気持ちを伝えようと、”I’m glad!”などと言っている声も聞かれました。
この様子を見て、先生達からも「こういう姿を見ると、やはりこのプログラムはいいな、と思いますね」「帰りたくない!楽しかった!という生徒ばかりで、本当に連れてきて良かった」との感想が聞かれました。
台湾料理の老舗レストラン敍香園で、最後の晩餐となりました。たらふく食べて、台湾最後の夜を満喫しました。
特進修学旅行 ~台湾3日目~
特進修学旅行は3日目を迎えました。午前中は台北市内にある、忠烈祠と故宮博物院を見学しました。大国に翻弄された台湾の近現代史を学び、4000年間連綿と続く中華の美と技巧を目の当たりにしました。午後は台北市内を散策。夜には週末で賑わう夜市を訪れ“いまの台湾”を体感しました。
朝一番に訪れたのが、忠烈祠でした。本殿には、過去の戦争や内戦で命を落とした英霊が祀られています。軍人ばかりでなく、思想家や革命家などの文人も祀られていることも大切な点です。広場では毎正時に儀仗隊と呼ばれる衛兵によって交代式が行われています。一糸乱れず儀式を行う衛兵の姿に、集まった観衆から感嘆の声が上がっていました。本校の生徒たちもスマホをかざし、動画撮影に夢中になっていました。
次に故宮博物院を訪れました。こちらには宋・元・明・清といった、歴代王朝が所有した約69万点の至宝が受け継がれています。収蔵品の多さに加え、その歴史的価値や美術的な価値が高く評価されていることから、故宮博物院は、大英博物館やルーブル美術館に並び称される世界屈指の博物館の一つに数えられています。生徒達は、最初にガイドさんから数々の至宝について説明を受けました。後半は自由に館内を動き回りながら、熱心に展示物に見入っていました。有名な翠玉白菜が、“出張中”なのが残念でした。
お昼過ぎには、地上101階(地下5階)の超高層ビル、台北101に移動。豪奢な外観に驚きつつ屋内に入り、フードコートで自由に昼食を楽しみました。
夕方からは、士林夜市に出没。土曜の夜市は、時には歩けなくなるほどの人出で混み合っていました。およそ2時間半の滞在でしたが、生徒たちは完全に自由散策で、自力で現地の人とやり取りをしていました。屋台のゲームで景品をもらったり、巨大フライドチキンや胡椒餅、臭豆腐、トルネードポテトなどの台湾ならではの人気フードにかじりついたりしながら、夜の街の喧騒を楽しんでいる様子でした。
特進修学旅行 ~台湾2日目~
12月5日(金)、2日目を迎えた特進ハウス修学旅行は、桃園市内にある学校を訪問し同世代の生徒たちと交流を深めました。
宿泊先、深杭福容大飯店FULLON HOTELでの朝食はビュッフェスタイルで、生徒たちは朝から旺盛な食欲を見せていました。日本では見かけないタイプの肉まんが、生徒たちの注目を集め、あっという間に蒸籠から無くなって行きました。
お伺いした桃園至善高級中学校は、普通科に加え、幼児保育科や観光事業科など5つの科を設け、コース制を展開する本校と少し雰囲気が似ている学校でした。歓迎セレモニーでは、多くの生徒のみなさんから温かく迎えられました。交流会では、タピオカミルクの作成や独楽の色塗りと独楽回し、藍染め、木工細工に水晶の花作り、仮面のデコレーションなど、クラスごとに異なったアクティビティが用意されていました。バスケットボールやバレーボールなどのリクリエーションも至善高校の生徒さんたちと一緒に楽しみました。
生徒同士の交流の場面では、英語でやり取りをするグループもいれば、スマホの翻訳機能を駆使してコミュニケーションを試みる生徒たちもいました。
最後は、双方の代表生徒が互いに挨拶を交わした後、本校生徒が木更津総合と木更津市を紹介するプレゼンを行いました。この生徒たちは挨拶もプレゼンも中国語(台湾語)で披露し、喝采を浴びました。事前に取り組んだ猛練習の甲斐がありました。
午後は、九份を散策しました。あいにくの雨でしたが、千と千尋の雰囲気を感じさせる提灯を眺めながら展望台へと続く階段を上り、雨に煙る眺望を堪能すると、パイナップルケーキやお茶などのお土産探しを楽しみました。
十份では灯篭上げを体験しました。雨が降り続くなか4人一組でそれぞれの夢や願いを筆でしたためると、絶妙のタイミングで雨が止み、みんなの思いを託した灯篭は夕闇迫る空へと飛んでいきました。
夕食は飲茶で、本場の小籠包や焼売に舌鼓を打ちました。