お知らせ

バス遠足

本日は、待ちに待った遠足です。いつもより1時間早く登校し、いざディズニーランドへ出発です。

毎年恒例のディズニーリゾートへの遠足は、ディズニーランドとディズニーシーを交互に訪れています。今年はランドへの遠足となりました。

7:00am過ぎには、全クラス55台の観光バスが本校敷地内に待機。2100人の生徒たちの乗車を待ち構えていました。

生徒たちはチケットを受け取ると気の合う仲間と連れだって、おめあてのアトラクション、お気に入りのレストランへと急ぎます。

小さな頃から何度も来ているはずなのに、来るたびに新鮮な気持ちで楽しめるのがディズニーランドの魅力です。期間限定のスペシャルイベントやグッズ、パレードの賑わいにわくわくドキドキが止まりません。

朝の天気予報では、「午前中は雨」のはずでしたが、予報はハズれて時にはお日様が顔をのぞかせる好天となったうえに、この雨予報のおかげで来場者が大きく減り、生徒たちはほとんど待たずにアトラクションに乗り放題。ランドを満喫の一日となりました。

 

3:00pmに遠足は終了。現地解散方式となってから3年目。多くの生徒が残り、夜のランドを楽しみます。生徒のみなさんには遅くならないうちに帰宅し、明日の登校に備えてほしいです。無事帰宅することが遠足の鉄則です。明日はみんなの笑顔とみやげ話を期待しています。

(朝の風景)

ケータイ教室 ~生徒指導部~

前期中間試験を終えた本日午後、1年生を対象に、『KDDI スマホ・ケータイ安全教室』が開講されました。

本日は、KDDI スマホ・ケータイ安全教室事務局より小田様を講師にお招きして、高校生の必需品、スマートフォンの安全な使い方についてレクチャーをしていただきました。

学校長は、安全教室の始まりに「スマートフォンを安全に使おうというお話は、おそらく中学生の頃にも聞いたという人が大部分だと思います。そして1年生を対象にした講習を毎年行っているにもかかわらず、SNSでのトラブルやスマートフォンでの問題が多数起きています。どこかで自分には関係がないとか自分には起きないだろうだとか、という意識を多くの人が持っています。しかし当事者になって初めて後悔する人がたくさんいるのです。きょうのお話は、どうか“自分事”として聴いてください」と生徒たちに向けて注意を喚起しました。

 

アニメーションを通して伝えられた内容は、①インターネットを介した対人トラブル、②スマホ依存症、③闇バイトへの勧誘の3本立ての内容でした。

 

①は、SNSへの写真や個人名などの無断投稿から生じるトラブルについてのお話でした。個人情報や誹謗中傷を遊び半分で載せてしまうこと自体が問題なのですが、載せられた側が報復行為に出て事態がエスカレート。不当な金銭の要求や時には傷害事件、なんと殺人事件に発展してしまったケースが実話として紹介されました。

②では、写真や動画のアップ、ゲームなどにハマってしまい抜け出せなくなる人の話が紹介されました。スマホは単なる通信手段ではなく、使用者を虜にしてしまう、「魔性の側面」があるようです。小田様は、「アプリを開発・提供する側も、特典などを与えるなどあの手この手で使用者を夢中にさせてしまう仕組みを作っています」と警告します。スマホ依存症は、アルコールやギャンブル依存症と同様、立派な病気です。勉強に支障がでる、人間関係を壊してしまう、さらにひどくなると当たり前の日常が送れなくなるなどの重症に陥ります。

③は、SNS上にばら撒かれている恐ろしい“罠”についてのお話でした。「郵便ポストに封筒を投函すれば5,000円」など、“美味しい話”へ飛びつくと、後戻りできなくなる「闇バイト」の世界に引きずり込まれます。AI技術が高度に発達し手口が巧妙化したせいで、巻き込まれる人が後を絶ちません。

 

お話を聴いていて本当に怖かったのは、実際に起きた事件・事故に基づいて3つのアニメーションが構成されている、ということです。さらに、当事者は生徒たちと同世代の若者達でした。

小田様は、「自分が巻き込まれないようにすることが大切です」と話してくれました。「でも、もしそうなったら一人で抱え込むことが最も危険な対処方法です。絶対に周囲にいる大人に相談してください。保護者や先生方、どうしてもそれができないのであれば相談窓口があります」と最後に伝えてくれました。「大人に相談すること」、これが一番大切です!

県総体結果報告~陸上競技部~

5月15日(木)から18日(日)までの4日間、天台スポーツセンターにて、県高校総体陸上競技大会が行われました。

多くの生徒が熱い戦いを繰り広げてくれました。その中で、8種目12名の選手が関東大会に駒をすすめることができました。

6月13日(金)から16日(月)に栃木県慣性スタジアムにて関東高校総体が行われます。この大会で勝てばインターハイへの出場が決定します。

今年の開催地は広島!一人でも多くインターハイに行けるよう、応援よろしくお願い致します。

 

県高校総体の結果は以下の通りです。

【結果】

男子4×100mR【5位】(北島、生貝、大橋、金子、小松、伯部)

男子4×400mR【3位】(大橋、金子、生貝、小松、吉川、森田)

男子棒高跳       【4位】(畠山)

男子ハンマー投【優勝】(山崎)

                         【8位】(庄司)

男子砲丸投       【4位】(中村)

男子100m        【5位】(生貝)

         【7位】(金子)

男子200m        【3位】(金子)

女子ハンマー投【優勝】(鈴木)

男子総合得点    【5位】

※6位までの選手が関東大会出場決定

保護者総会&進路ガイダンス

至誠館にて、『令和7年度 保護者総会』が開催されました。保護者総会に続いて、就職、進学それぞれの進路指導部長から、生徒の進路についてガイダンスが行われました。

開会に際しては、保護者会会長山内様から丁寧なご挨拶を賜りました。

続いて学校長が挨拶を述べました。4月に717名の新入生を迎え生徒総数2,100名を抱え、今年度も順調なスタートを切ったことを伝えました。5月2日に行われた『真心杯』(ドッヂビー&クイズ大会)に触れ、「創立23年目にして初めて生徒自らの発案・運営による学校行事を行いました。2,100名全員が十分楽しめる企画の実現にはかなりの困難が予想されましたが、生徒会がリーダーシップを発揮し、見事に行事を成功させました。生徒たちの可能性を感じることができました」と高く評価しました。さらに間近に迫る関東大会、夏のインターハイ等での生徒の活躍に大きな期待を寄せました。(関東大会出場の部活動:柔道部、剣道部、ソフトテニス部、卓球部、陸上競技部、空手道部)

そして、中間試験、バス遠足、三者面談等、今後の予定を挙げ「生徒のみなさんが充実した学校生活を送ることができるよう、一丸となって業務に励んで参ります」と述べ、本校の学校運営への理解と協力を求めました。

 

山内様に議長を務めていただき、「事業報告」「決算報告」「役員選出」「事業計画案審議」「予算案審議」等の議事は滞りなく進行しました。今年度役員のご紹介では、会長の山内様から「保護者会は子どもたちのためにあるものだ、と考えています。様々なご意見を取り入れ、よりよい運営に努めて参ります」とご挨拶をいただきました。また、今年度退任される役員の方2名に、3年間のご尽力への感謝の気持ちを込めて花束が贈呈されました。

 

閉会後には同じ会場で、『進路ガイダンス』が開かれました。就職については「この数年就職希望の高校生数を求人数が大きく上回り、厚遇で迎えられる傾向が続いています。子どもたちの考えを否定しないで、進路について一緒に考えてあげてください」と就職指導部長、寺岡先生が保護者に訴えました。

進学については進学指導部長、竹下先生から卒業生の進路状況、入試方法の多様化、併設校等について、詳しく解説がありました。受験対策の講座や小論文指導ほか、進学に向けて様々な対策を講じているので有効に利用し、分からないことがあればためらわずに相談に来てほしいと伝えました。

最後に3年生の保護者を対象に、日本学生支援機構が設ける奨学金制度について、総務部長、田端先生が手続きの説明をしました。給付型、貸与型(無利子)、貸与型(有利子)の3つの奨学金があり、手続きは少し複雑です。「貸与型の奨学金は、生徒自身が抱える借金です。返済には責任が伴います」と念を押しました。

 

会場には130名ほどの保護者のみなさまに参加していただきました。あいにくの天候にもかかわらず、多くのみなさまにご来校いただきました。まことにありがとうございました。

全校集会

本日1校時、至真殿メインフロアーに全生徒が集い、全校集会が開かれました。生徒会長冲くんより、5月2日(金)に催された生徒会企画、「謎解き」の上位2クラスが発表されました。

まず沖くんが登壇し、「第1回 真心杯 謎解き大会」の優勝、準優勝チームの発表をしてくれました。栄えある優勝クラスは特進1年1組、準優勝クラスは、特進2年1組でした。副校長森下先生からクラスの代表生徒に賞状と記念品が手渡されました。

また、沖くんより生徒会選挙の実施方法について変更点が伝えられました。これまで12月に行われていた選挙を早め、8月に実施にするそうです。4ヶ月前倒しにすることで、「新旧の生徒会本部役員がともに活動できる期間を作り、引継ぎの円滑化や行事の活性化を図る」ことが狙いです。6月に告知し立候補者を募ります。1年生も立候補できますが、学校行事などは未体験のことばかりです。でも、説明動画や「生徒会オープンデー」を用意してくれるそうです。不安やためらいは不要です。

 

次に生徒指導部長鈴木先生から、中間試験明けに予定されているバス遠足について諸注意が伝えられました。現地での身だしなみやマナーを厳守!ルールを守ってこそトラブルを未然に防ぎ、思いっきり遠足を楽しむことができます。

 

本日の講話は、森下先生からでした。「新年度開始から1ヶ月が経ちました。この時期よく話題になるのが『五月病』です。ある本によると、この病は「自分は所属する集団になじまない」「自分は必要とされない人間だ」「変化がなくてつまらない」等の否定的な思い込みに起因することが多い、と解説されています。勉強であれ運動であれ、やる前から「難しそうだ」「自分にはできないのでは」と思い込んでしまうことはありそうな話です。私たちはよく「日々の生活に何も変化がなくてつまらない」と思い込んでいないでしょうか?否定的な視点から物事を決めつけてばかりいると、前向きな気持ちは失せてしまいます」と語り、思い込みや決めつけには危険が潜んでいるのでは?と生徒たちに問いかけました。余談だけれどと断りながら、「私は『いいこと日記』という日記をつけています」と打ち明けてくれました。「生徒があいさつをしてくれたとか、いつもの定食屋でおかずを一品サービスしてもらったとか、その日にあったよいことを記しています。振り返って読むと、ささやかだけど楽しいことは意外に多いと感じます。そして日々の生活は決して同じではないということにも気づきます。昨日できなかった問題を解けた、いままでできなかった技ができるようなったとか、昨日とは違う今日、今日とは異なる明日を探してみてはどうでしょうか?前向きに考えた方が人生は楽しくなるし、自分を成長させてくれるかもしれません」と控えめながらも、生徒たちに大切なヒントを伝えてくれました。そして「楽しいバス遠足の前には、中間試験があります。今日から勉強に取り組みましょう」と伝えることも忘れませんでした。

表彰

全校集会に先立ち、ステージ上で表彰が行われました。生徒の活躍を顕彰いたしました。

次に紹介いたします。

 

  

【空手道部】

○JOC ジュニアオリンピックカップ全国高等学校空手道選抜大会  

 女子団体組手(5人制)5位

○ 千葉県空手道選手権大会                  

 少年男子組手 5位  岩下駿斗

 少年女子組手 5位  高橋日和

 少年男子組手 準優勝 春山幸輝

 

○関東高等学校体育大会千葉県予選会

 女子団体型 4位

 女子団体組手3位

 男子団体組手準優勝

 

【バドミントン部】

○関東高等学校体育大会千葉県予選会

 男子学校対抗 5位

 

【ソフトテニス部】

○関東高等学校体育大会千葉県予選会

 女子個人戦 3位  木部理央・平野夏菜

       9位  小久保綾乃・湯浅織乃亜

 女子団体戦 5位  小久保綾乃, 田口蒼空, 吉田伊織, 平野夏菜, 木部理央,

           齋藤梨早, 湯浅織乃亜, 神屋寧々

 男子個人戦   優勝  手塚康介・竹之内琉汰

        準優勝 渡邊惺矢・下向庵璃

        3位  舘田陸斗・嵯峨悠平 / 布施谷煌・鈴木櫂正

        5位  藤原伸樹・高原一郎 / 道祖土滉樹・萩森唯一斗

        9位  高橋 快・原田裕太 / 名古屋和希・金内綾汰

            安藤星弥・鈴木倫太朗/ 福田琉人・吉田拓真

            佐々木翼・佐藤誠太郎/ 片岡千尋・中 遥翔

 男子団体戦   優勝 

 

【剣道部】

○関東高等学校体育大会千葉県予選会

 男子団体の部 5位

 女子団体の部 6位

○関東高等学校剣道大会千葉県予選会

 優秀選手 榎木 奏 芝山夏希

真心杯 〜生徒会〜

5月2日(金)、『第一回 真心杯:ドッチビー&クイズ大会』を実施しました。生徒会本部役員の発案で初めて企画された行事です。本部役員が力を合わせ、全校生徒が楽しめるように全力を尽くして取り組みました!

ドッチビーは、午前中に予選トーナメント、午後は決勝トーナメントが行われました。予選トーナメントは、同学年同士での対戦です。全力で戦う1年生の初々しい姿や、2年生の気合のこもった一撃、3年生の結束力の強さを間近で感じることができました。

同時進行でクイズ大会が実施され、試合がない時間帯はクラスで謎解きに挑戦しました。廊下に掲示されたクイズを各自のタブレットをつかって回答するという形式で行われました。廊下でクイズを見つけて立ち止まる生徒、友達と一緒に問題を解いたり他学年と話し合ったりする生徒を多く見かけました。

午後には、予選で勝ち上がったチームと抽選で選ばれた敗者復活チームを含むトーナメントが組まれました。明らかに体力と体格に差がある3年生と戦うことになった1年生、同学年同士の闘いなど様々な対戦がありました。決勝戦に勝ち残ったのは、特進3年1組と3年4組でした。3学年同士、互いに譲れない一戦となりました。激闘の末、『第一回 真心杯』の栄冠に輝いたのは3年4組でした。意地のぶつかり合う接戦となりましたが、勝負を終えると爽やかな笑顔で互いの健闘を称え合いました。

生徒会初の試みでしたが、生徒のみなさんが目一杯楽しむ姿を見ることができて、本部役員一同、ほっと胸を撫で下ろすと同時にたいへん嬉しく思っております。来年も実施できるようにこれからも生徒会活動に取り組んでいきたいとおもいます。

(ここまでの記事と写真は、本部役員の新井穂花さんと新井莉緒奈さんによるものです。クイズの優勝は後日発表されます。)

閉会式では、両チーム代表が壇上に上がり、表彰式が行われました。生徒会長沖君より、「ドッチビーでは、白熱した試合が展開されました。また、クイズでは、頭を悩ませ、仲間とともに力を合わせる姿を見ることができました。先ほどの決勝戦では、クラスや学年の枠を超えた関わりを持つことができました。これからも様々な行事が続きますが、学年を超えたつながりを意識して、今まで以上に盛り上がる催しになることを期待しています」と挨拶をしてくれました。最後に、協力を得た部活動・同好会、教職員の援助に丁寧に礼を述べました。

 

続いて学校長があいさつに立ち、「今回の生徒会企画の発案は、昨年12月の生徒会役員選挙の時に、何人かの立候補者が「球技大会を実施したい」と公約したことに始まります。実は本校では22年の歴史の中で、全学年一斉に球技大会をやったという前例がありません。全55クラス、総数2,200名の生徒たちが限られた施設の中で一斉に競技に興じるのは無理だ、と私も含め大半の先生方がそう考えていました。しかし本部役員のみなさんが試行錯誤を重ね工夫を凝らし、2,200名全員が誰も退屈することなく充実した行事を実施することができました。しかも大いに盛り上がりました。周囲から無理だという声もありましたが、見事にやり遂げました」と講評を述べました。「チャレンジ精神を失わず困難な計画を実現した本部役員の知力・体力・行動力に、心から敬意を表し拍手を送りたいと思います」と言葉を結ぶと、会場から大きな拍手が送られました。

 

 

自衛隊ガイダンス ~就職指導部~

4月28日(月)、放課後に自衛隊ガイダンスを実施しました。教室で行われた説明会には、自衛官を志望する3年生5名、2年生1名が参加しました。けやき広場には特殊車両が展示されました。

防衛省自衛隊千葉地方協力本部木更津地域事務所の 主任広報官である米田様をはじめ、沼田様、須貝様、館山分駐所の東様、元第1空挺団所属の神谷様、そして今年の3月に本校を卒業し現在下志津駐屯地で任務に就かれている橋本さんにご来校いただきました。

けやき広場では特殊車両である高機動車が展示されました。下校時間ということもあり多くの生徒が関心を寄せ、中には運転席に座り写真を撮影したり、自衛官の方と写真を撮らせてもらったりする生徒も見受けられました。自衛官の方も笑顔で対応、丁寧に車両の説明をしてくれました。

 

ガイダンスでは、まず米田様から「17歳、18歳という年齢で、自分が何に向いているかわからない人は大勢いると思います。自衛隊には様々な職種があり、中には警察官や消防官、事務職員として勤務する人もいます。入隊後には何度も本人の適性を確認し、最適な部署へ配属されます」という説明がありました。基地内の生活では、一人一部屋かパーティションで仕切られたプライベートが守られる空間が与えられること、衣食住がすべて支給されること、休日もとりやすいことなど、福利厚生面で手厚い待遇が用意されていることに生徒たちは関心を示しました。また、退職時には再就職先が斡旋されます。公務員の別業種への道も開かれていて、東京消防庁との提携関係があり、消防官としてその後のキャリアーを歩まれる方もいるそうです。

本校OBである橋本さんからは、試験準備のポイント、現在の訓練の内容などを説明していただきました。特にライフル銃の分解と組み立ての訓練では27人中1番早くできたというエピソードに生徒たちも興味津々の様子でした。

陸海空の職務の違いや特徴、国防上の任務、時には緊迫の場面を語っていただくこともあり、笑顔で耳を傾けていた生徒たちの顔が緊張の表情に変わる瞬間もありました。自衛官のみなさんが私達の平和を守ってくれていると、あらためて実感できるガイダンスでした。

 

奨学金説明会

高校を卒業して大学や専門学校に進学する学生たちに向けて、日本学生支援機構が奨学金制度を用意しています。本日は至誠館にて、3年生の希望者を対象にした奨学金の説明会が開かれました。

至誠館にはおよそ300名の生徒が集まりました。今年度奨学金を担当する総務部の飯田先生から、奨学金の手続きについて丁寧な説明がありました。

配布されたパンフレットには詳細な説明があるのですが、手続きは少し複雑です。生徒たちは、規定や手順を細部まで確認した上で申請する必要があります。よくある勘違いが、この奨学金は進学後の5月からの支給になります。入学金等の支払いには充てられません。また、進学時に自分から申請しなければ支給が開始されません。さらに、在学中に成績などの現状報告をする義務があります。

 

残念ながら返済を滞納する人が多く、滞納額は膨大な金額になるそうです。奨学金制度は、寄付金など多くの善意で成り立っている制度です。また、返済金自体が運営資金の原資となっているため、滞納額が増え続ければ制度そのものが成り立たなくなる、と継続を危ぶむ声もあります。

奨学金を受け取る自分自身に対しては当然のことですが、次の世代が同じ恩恵を受けられるよう、「責任感を持って手続きを進めて欲しい」と飯田先生は訴えました。

警視庁ガイダンス ~就職指導部~

本日は、警視庁採用センターから、キャリアアドバイザーをお勤めになる木嶋丈男様が来校し、警察官を目指す本校生徒6名に、採用試験に向けて詳細なレクチャーをしていただきました。

警視庁が他の都道府県警と一番異なるのは、なんといっても日本の首都を守るという重い役割を背負っていることです。首都の警備は、主要な官公庁、行政機関、巨大で複雑な交通網、皇居、海外からの要人の訪問等、カバーしなければならない守備範囲が途方もなく広く、責任重大です。だからこそ抱くやり甲斐や使命感は、ほかの職業からでは得ることが難しいかもしれません。

46,500人を超える巨大組織であるからこそ、潤沢な予算を抱え装備や設備、福利厚生が、日本のどの警察機関よりも整っていることは働く側には大きな魅力です。

 

もちろん、参加生徒たちが最も知りたい採用試験についても詳しく説明していただきました。実は今年度より、採用試験の回数をはじめ、第1次試験では、「SPI3」の導入や教養試験の出題数削減等、実施方法や内容に変更があります。生徒たちは、論作文試験の要点や面接試験での注意点など、大切な情報を懸命にメモにとりました。

 

「警察官とは?」という問い掛けに、「人々の幸せを守ることです」、と木嶋様は言い切りました。「悪と厳しく対峙する強さと、困っている人に寄り添う優しさが同時に求められる仕事です」との言葉に続いて、「柔剣道の経験のある人、体力のある特別な人だけがなれる職業でありません」とも説明してくれました。警察官として必要とされる、知識と技能、体力や正義感は、採用後に警察学校でしっかりと教えてもらえます。

 

木嶋様は、定年を迎えられたときの体験を生徒たちに語りました。自らの警視庁でのキャリアを振り返り「やり遂げた」と大変感慨深いお気持ちを抱いたそうです。これから社会に出ようとする若者たちに、自分が専念してきた仕事を自信を持って勧めることは、誰にでもできることではありません。優しい笑顔と誠実なお話ぶりから、本物の説得力を感じました。