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‘26海外研修 ~生徒現地レポートⅨ the last episode~
新井さんの現地レポートは好評を博し、実に一ヶ月にわたる長期連載となりました。様々な出来事が活き活きと語られ、ワクワク感やドキドキ感が伝わる名作となりました。
「朝3時に起き、4時には家を出ました。 車の中からまだ暗い空を眺めながら学校へ向かいました」。
学校へ向かう時間はなんだかいつもより短く感じました。 学校に着いて引率の先生に到着を知らせたら、あとはバスに乗るだけです。最後は、ホストファミリーに挨拶をしてバスに乗りました。すぐ出発しなければいけなかったので別れを言う時間は一瞬でした。もしかしたら名残惜しさから一瞬に感じてしまったのかもしれません。
バスで空港まで向かっている途中1つの不安を感じました。「この経験は自分のものになっているのか?」と。昨日までの経験が今の自分とつながっている気がせず、まるで外から映画を観ていたように本当に自分が経験したことなのかさえ疑わしくなってきました。しかし研修の日々を思い返すと、最初のうちは覚えることや初めての挑戦などが多く、一日が長くそしてぐったりと疲れていましたが、徐々に生活に慣れていくと、気がついたら楽しくてあっという間だと思えるようにまでなっていたことを思い出し、その不安はすこしずつ小さくなっていきました。思い返せば返すほど私が見た景色や感じた空気感、学んだ歴史や文化、現地での友達と話した内容など、私にとってかけがえのない思い出のすべてが、次々に頭の中をかけ巡っていきました。「忘れたくない」と率直に感じ、この思いこそが、私がオーストラリアで様々な日々を経験した証なのだと気づきました。それと同時に私のなかで「経験に恥じない生き方したい」という気持ちが芽生えてきました。私の人生の目標の中に「いろんな世界をみて、いろんなことを経験し、それをもとに自分の考えや感情、世界観を表現したい」という強い気持ちがあります。あの時見た風景、感じたものがこれらの目標を叶えるきっかけの1つになると確信しました。今回の海外研修は、そのくらい私の人生において、大きな経験だったと言えます。「この経験が自分のものになっているか」という問い掛けに対して、まだはっきり答えることはできませんが「忘れたくない」「たのしかった」「もう一度訪れたい」という素直な気持ちを忘れず、自分の将来に繋げていきたいと思いました。
サポートと引率してくださった先生方、ありがとうございます。現地で先生方がいることでとても心強かったです。学校から「頑張ってね、楽しんでね」と見送ってくれた先生方ありがとうございます。応援してくださったことがとても嬉しく、こころの支えになりました。 そしてオーストラリアでのホストファミリー、現地校の生徒の皆さん先生方、ありがとうございました。皆さんがいなければこのような素晴らしい経験をすることができませんでした。この経験を糧に自分の目標を叶えられるように進んでいきたいと思います。
最後になりましたが、高校3年生という本来なら受験へ向けてより懸命に勉強しなければいけない時期に、私のわがままで決して安くはないお金をかけて海外に行かせてくれた両親に感謝しています。「受験勉強の他にも人生で大切なことがある」と背中を押してくれたこと一生忘れません。広い視野をもち、自分の可能性を広げ、自信を持って今後も生活したいと思います。 皆さん本当にありがとうございました
To the people who helped us a lot.
I really appreciate your hospitality. The visit to Austraila was a wonderful opportunity for us.
Without your unstinting support, I wouldn't have had such great days. I’m sure they are the most precious ones in my life, which I will never forget. So I promise that I will make every effort to achieve my goals I found through these experiences in Australia.
Last but not least, I would like to thank you all for your encouragement.
Honoka Arai
~編集後記~
オーストラリア、メルボルンで行われた海外研修の様子をお伝えする「現地レポート」は、今回をもって最終回を迎えました。引率の米本先生、参加生徒の新井さんによる連載は、併せて16回を数えました。双方の記述は互いに補完する内容となっておりますので、一連の記事として楽しんでいただければ幸いです。昨夏の海外研修でも執筆者として活躍してくれた新井さんは、今回の「生徒レポート」でも、ホームステイ先の様子をつまびらかに描写するレポートを送ってくれました。
生徒たちは、10日間の日程で8泊をホストファミリー宅で過ごしました。現地受け入れ校(幼・小・中・高一貫校)では、多様な学びを体験し、様々な年齢層の生徒と交流を深めました。家に戻れば、買い物や散歩に出かけ、温かな食事(現地は冬です)の後にはカードゲームに興じるなど、家族団らんのなかで過ごしていたようです。
それは、海外の街で日常生活を営むという体験でした。観光でその地を訪れるだけでは決して経験できない貴重な時間でした。出会いの緊張、笑顔を交わした喜び、お別れの悲しみなど数えきれない出来事があり、新井さんのレポートには、それを追体験することができる楽しさがあります。現地レポートは、研修の責任者を務めた宮越先生からもご協力を得て、読み手の関心に十分に応える内容となりました。
現地スタッフ諸氏。Balcombe Grammar Schoolの教職員と生徒のみなさん。そしてホストファミリーの方々。この間、本校の生徒たちは、実に多くの人々に支えられて、無事研修を終えることができたことに、感謝の気持ちをお伝えいたします。まことに有難うございました。
‘26 海外研修 ~生徒現地レポートⅧ Part2.~
思いの丈はあふれ出し、Part1.とPart2.で、5500文字を超えるレポートになりました。
「次に向かったのはユーレカタワーという88階建ての展望台です。ここでは約285メートルの高さからメルボルン市内を見渡せます。展望エリアに着き、眺めを楽しみました」。
窓の近くには、建物名が記され向きと焦点が固定されたスコープがあり、覗くとその建物を間近に見ることできました。もちろん向きが固定されていない望遠鏡もあり、いろいろな場所を自由に見ることができました。ここでもクレアさんの丁寧な解説付きで眺望を楽しみました。メルボルンを貫く大きな川、ヤラ川(Yarra River)を見ていると、「この川は海に繋がっている」「船もたくさん通るよ」と教えてくれました。なるほどと感心していると「川はあんまりきれいじゃないけどね」と一言。「確かに…」と思った瞬間吹き出してしまい、申し訳ないと思いながらたくさん笑ってしまいました。他にも部屋ごとビルから飛び出す仕組みのガラス張りの施設があり、私達もその正方形の部屋に入りました。ゴゴゴゴっという音とともに完全に空中に突き出て、足元のガラスからはっきりと下の様子を覗くことができました。最初は大丈夫だと思っていてもだんだんと足がすくんできました。地上200数十メートルのガラス張りの空間は笑ってしまうほど高い位置にあり、終始引きつった笑いが止まりませんでした。でも、この場所からメルボルンを眺めていると、「あそこに行ってみたい」「ここはどういうところなんだろう」という気持ちが湧いてきて、立ち去りがたい思いが募りました。
展望台をあとにし、次はお土産を買いにいきました。お土産屋さんまで行く途中に教会があり寄ってみることになりました。そこはセント・ポール大聖堂という聖堂でした。ここは前回いったセントパトリック大聖堂とはまた違う大聖堂で、メルボルンの主要な駅フリンダース・ストリート駅の近くにあります。大聖堂はいつ入ってもその景観に圧倒されます。なかを歩くと小さなろうそくが灯されている場所があり、その前でお祈りをしている方がいました。ホストマザーから、この場所は「亡くなった人を想う場所で、故人を偲ぶためにたくさんのろうそくが灯されているの」と教えてもらいました。午後の早い時間だったので、多くの人が参拝に訪れていました。改めて教会は多くの人々の拠り所であり、こころの支えや救いを与えてくれる場所だと感じました。 他にもクレアさんから途中にあったフェデレーション・スクエアという場所を紹介してもらいました。ここにはACMIというオーストラリア映像博物館があり、映画祭などもやっているそうです。映画が好きな私にとってとても興味深い場所で、オーストラリア再訪の機会があれば、絶対に訪れたい場所の1つになりました。
さらに進んでいくとグラフィックアートがかかれている道に入りました。壁中が全て「落書き」で埋まっていて、その通り自体がアートになっていました。ホジ・レーンと名付けられたその通りは、メルボルンで有名なストリートアートの1つです。「そんな高いところにどうやって?」みたいな高さに描かれた作品があったり、「著作権は大丈夫なの?」みたいな有名なキャラクターを写しているものがあったり、たくさんのグラフィックアートに囲まれて進んでいくのはとても楽しかったです。
お土産屋さんに着くと、オーストラリアならではのグッズをたくさん買いました。そこでホストファミリーの2人目の息子さんと合流しました。前にあった息子さんとは違う方で、メルボルン市内のレストランで働いていて今日の夕ご飯は彼が働いているレストランで食べることになっています。
お菓子などのお土産を選ぶ際にどんなものを買おうか迷っていると、息子さんが「これ美味しいよ」とお勧めをたくさん教えてくれました。美味しいお土産をたくさん買うことができました。
いろいろとお土産を買ったあとは、ホストマザーとファザーは車でレストランに向かい、クレアさんと息子さんと私たちはトラムで向かいました。ずっと前からトラムに乗ることを楽しみにしていました。前の記事で書いた通り市内ではトラムが無料で乗れるので、レストランまでお金をかけずに向かうことができました。トラムの中は電車というよりバスに近い感じで、椅子が設置されている場所とつり革だけのスペースがありました。
しばらくトラムに揺られているとレストランに着きました。そこはアジアンフュージョンレストランで、お米やカレーなどアジアのご飯を食べることができます。息子さんがいろいろメニューについて教えてくれました。食べられないものや大丈夫なものなどを伝え、みんなで5つの大皿料理を分け合う形式で食べました。お米は、しばらく食べていなかったので、食べるとすこしホッとしたような安心感がありました。アジア料理なだけあってお箸での食事になりました。ファザーとマザーがお箸を使うのにかなり苦労をしていました。私が得意げに箸を使って食べていると、「ようやく箸が使えてよかったね」とファザーからからかい半分で言われました。「ついにね」と返すと、みんながほほ笑んでくれて和やかな雰囲気になりました。私は、さらに得意げに箸の使い方を教えてあげました。
談笑し美味しいご飯を食べ終えると、すでに外は真っ暗で家に帰る時間でした。レストランを出てホストマザー達の車に向かいました。クレアさんと息子さんはここでお別れです。さよならと言いかけたところで、クレアさんがポストカードを出して「これプレゼント、すぐ書いたから下手だけど」といいながら手渡してくれました。ポストカードには日本語と英語でメッセージが書かれていて、受け取った瞬間思わず泣き出しそうになってしまいました。「ありがとう、さみしくなります」と伝えてハグをしてお別れしました。最後まで手を振ってお別れしました。
車の中でしっかりメッセージを読みました。日本語で今日一緒に過ごせて楽しかったと書かれていて、とても嬉しい気持ちになりました。また英語のメッセージでは、将来の夢が叶うようにと私を励ますことばが綴られていました。実は展望台で将来の夢の話をしていたのです。その時クレアさんはいろんな体験談を話してくれて、それがとても参考になり、私自身が深くインスパイアされたと感じました。その時のことを覚えていてくれたこと、また応援していると書いてくれたことにとても温かい気持ちになりました。何回も何回も読み直し、同じホームステイメンバーの子と今までのオーストラリアでの研修を振り返りながらたくさん語り合いました。いろいろな出来事を振り返り、どんな思い出話をしても、最終的には、「帰りたくない」「時間が足りない」と同じ言葉ばかりを繰り返しました。抑えていた涙は、家に着く頃にはもう限界に近づいていました。
家に着いたのは夜10時を過ぎていました。昨夜のうちに荷造りはすこしずつ初めていたので、あとは最後に使うものだけを残して、帰る準備はおしまいになります。ホストファミリーにことわって自分の部屋に戻り、最終確認をしていきました。
しばらくして、ホームステイメンバーの子と、ある「たくらみ」の打ち合わせをしました。たくらみと言うほど大げさなことではないのですが、私たちはホストマザーとファザーに手紙を渡そうと計画していました。本当は別れる直前に渡したかったのですが、最終日の明日はどのくらい時間があるか分からなかったので、今日渡すことに決めました。
ホストマザーとファザーの目の前にいき、「実は渡したいものがある」と伝え、手紙を出し「本当は明日渡したかったけど時間があるかわかんないから今渡します」「読んでもいいですか?」と聞き、手紙の内容を読んで伝えました。最初来た時とても緊張していたこと、温かい歓迎のおかげで楽しんでいろんなことを学べたこと、たくさん感謝していることなど、思っていることを全て伝えました。手紙を読み終えて渡すと「ありがとう」「実は最初私達も緊張していた」「滞在期間が短すぎる、もっと長ければいいのに」と答えてくれました。そのことばを聞けて嬉しい気持ちでいっぱいなり、お別れをするのが本当にツライと感じながら、お互いに「ありがとう」と伝えながらハグをしました。
この晩も恒例のUNOを、時間が許す限り楽しみました。UNOを終えると、あとは時間を待つだけになりました。明日は朝5時に学校前に集合、そのままバスに乗り空港へ向かいます。ほんとに本当に最後になりました。 明日は遅刻しないように、そして最後に、しっかり挨拶できるようにします。
‘26 海外研修 ~生徒現地レポートⅧ Part1.~
海外研修はいよいよ終盤を迎えています。オーストラリア最後の一日を2回に分けてお伝えします。
「8月29日(土)、研修8日目。今日は各々のホストファミリーと過ごす日です。私達はメルボルン市内へ観光にいきました。オーストラリアで過ごす最後の日なので、悔いのないように過ごしたいと思います」。
メルボルン市内までは、ホストファミリーの家から約1時間かかります。だから家を9時に出て10時に到着できるように行動しました。メルボルン市内に着くとクレアさんと言う方と合流しました。クレアさんはホストマザーの姪にあたる方で、今はメルボルン市内で働いているそうです。またクレアさんは大学で日本語を専攻していたらしく、日本の文化も好きなのだそうです。メルボルン市内で観光するならクレアさんも一緒のほうがいいと私達の為にホストマザーが呼んでくれました。
最初に向かった先は、ビクトリア国立美術館です。ここは1861年に設立された、オーストラリア最古の複合美術館だそうです。以前ホストマザーに「美術や歴史が好き」と伝えていて、それを覚えていてくれて、ここなら楽しめると連れてきてもらいました。美術館まではみんな一緒に行動していましたが、館内ではクレアさんと私たち日本人学生2人、ホストマザーとファザーの2人に分かれて行動しました。
中に入るとすぐ大きな黄色いオブジェが見えてきました。それは日本人芸術家、草間彌生の「踊るカボチャ」でした。この作品は、高さ約5メートルの、かなりスケール感のある大作で、近づけば近づくほど作品の存在感を強く感じました。しかし不思議なほどまわりの空間と調和しており、威圧感や圧迫感というよりはそこにあるべき存在として静かに佇んでいるようでした。
作品名の通り、カボチャはタコの様に柔らかな脚(腕?)を持ち、3点だけを地につけ残りは宙に浮く、不思議な躍動感がある作品でした。その構造から中央の下部には空間があり、作品の下にもぐって鑑賞している人もいました。周囲の空間に馴染みながらも圧倒的な存在感を生み出しているこの作品に、私はこれまでほとんど経験したことのない感覚を覚えました。圧迫感と存在感、そして調和など「似ているようで違う」「相反するものと思われていたものが一緒にある」という不思議な感覚でした。見るだけ、そこにいるだけでとても楽しかったです。また前にも一度ホストファミリーと草間彌生の他の作品を見ましたが、再び彼女の作品を見ることができて、とても嬉しかったです。
次に向かったのはアジア系の作品が展示されているエリアです。もちろん日本の作品もたくさんありました。江戸時代のものや明治時代のものなど様々な時代の作品がありました。なかには日本地図が描かれている絵皿や怪談話の挿絵などがあり、日本の古くからの風俗や文化が反映されている作品を見ることができて、すこし感動しました。またクレアさんも「おもしろい」と興味を示してくれました。英語の説明文でわからない単語があると解説してくれました。会話は弾み、先程の挿絵から日本の怪談が話題になりました。いまだに日本の小学生の間で語り継がれている「トイレのハナコさん」を紹介すると、クレアさんが「おもしろい、そういう話があるんだ」と関心を示してくれました。以前ホストファザーに怪談について話したことがあるのですが、「オーストラリアにはそういうのはあんまりない」と教えてくれました。ghost storiesは、世界各地にあるのかも知れませんが、学校が舞台になったり妖怪が出てきたり、日本の怪談文化には独特な一面があることに改めて気づきました。
他にも様々な国の歴史的な価値を持つ作品や史料を見ました。古代エジプトの壁画や昔イギリスで使われていた身だしなみを整えるための用具一式、エリザベス一世の肖像画など私が今学校で習っている時代や人物ゆかりの品々があり、見ていてとても楽しかったです。
そして私が一番印象にのこっているのは、絵画が一面に展示されている部屋です。見渡す限り美しいヨーロッパの古典絵画が壁一面に並び、視界に入りきらないと感じるほどでした。1つの絵を見るだけでも「どういう背景があったのか」「どのように表現されているのか」を考えながら時間をかけてじっくり鑑賞することができたのは、とても素晴らしい体験となりました。この展示室では、作品1つ1つに解説があるわけではありません。ヨーロッパの絵画を視覚的、空間的に一望できるという、独特の展示方法です。私はヨーロッパの美術史に詳しいわけではありませんが、見るだけでその絵画の世界に入り込んでしまった様な感覚に陥り、描かれている人の息遣いや空気感などを肌で感じることができました。絵画に興味をお持ちの方は、ぜひ実際に行って見てほしいです。もし興味を持った作品があれば、公式サイトから情報が得られます。作品の解説を読んで鑑賞するのも楽しいと思います。
ホストマザーとファザーと合流し、お腹が減ったので美術館を出て昼ごはんを食べにいきました。昨日ホストマザーから「マクドナルドとKFCどっちが食べたい?」と聞かれ「マクドナルド」と答えていました。以前からマクドナルドの海外限定メニューが食べたいと楽しみにしていたのです。
‘26 海外研修 ~生徒現地レポートⅦ~
バルコムスクール最終日、フェアウェルパーティーで新井さんは、姉妹で大活躍!大団円を迎え、国際交流への思いを新たにしました。
「8月28日(金)、研修7日目です。 今日は学校へ登校する最後の日です。もうすでに名残惜しいです。 きょうの予定はFarewell Party(お別れ会)です」。
きょうの日程は、午前中に私たちが披露するダンスの練習、ランチを挟んで、午後からお別れ会が開かれます。本番ではバルコムの生徒の皆さんが演奏やダンスなどを披露してくれたあと、私達もダンスパフォーマンスをしました。
私達が披露したダンスは「タヒチアンダンス」と「やっさいもっさい」です。「タヒチアンダンス」は、私と私の妹の1年生、新井梨花の2人で踊りました。他の木総生は「やっさいもっさい」で会場を沸かせました。
私達新井姉妹がパフォーマンスをすることになったいきさつは、私と妹が母の勧めでタヒチアンダンスを習っていたことが引率の先生に伝わってしまい、このお別れ会で披露して欲しいと急遽頼まれたからです。妹のタヒチアンダンス歴は12年を数えます。いまではダンスグループの一員となり大会に出場するなど、ダンスの道を極めています。一方、私は高1でやめてしまったので久しぶりのダンスになりました。
タヒチとタヒチアンダンスについて、少しご紹介します。オーストラリアと南米のほぼ中間に位置しているタヒチは、太平洋上で「ハワイ」「ニュージーランド」「イースター島」を結ぶ巨大な三角形、ポリネシアン・トライアングルの中央部に浮かぶ南洋の島です。ポリネシアを舞台に描かれた映画、「モアナと伝説の海」をご覧になった方も多いと思います。ポリネシアの人々は私たちが歴史で習う「大航海時代」よりもはるか昔に外洋に漕ぎだした「海洋民族」です。作中にも登場するアウトリガーの付いたカヌーを、パドルと帆だけで操りました。小型で粗末な舟は実際には高性能で、一回の航海で数百㎞も移動できたそうです。
もちろん、オーストラリア・タヒチ間にも、古くから交易などを通じて多くの交流がありました。18世紀末頃からオーストラリアとタヒチは捕鯨の拠点となったことで、さらに文化的な繋がりが深まりました。タヒチアンダンスも伝わり、オーストラリアには現在も愛好者が多くいます。
タヒチアンダンスは、現地ではオリ・タヒチ(’Ori=踊り)と呼ばれています。ポリネシア文化圏では、ハワイのフラダンスを思い浮かべる人が多いと思います。もちろんそれぞれ独特の衣装をまとって踊られるのですが、その他にも多くの点で違いがあります。曲のテンポ、体の動き、そして踊りによって表現される事柄に違いがあります。ユラユラとゆっくりとしたイメージのフラに比べ、タヒチアンは速いテンポのドラムビートに乗り、激しく体を動かす振り付けで有名です。素早いステップで激しく腰を回したり振ったりする動きが特徴で、フラとは違い、たとえスローテンポの曲であっても、大きな動作で激しく体を動かすダンスもあります。
フラでは、「愛、自然、神への祈り」など静ひつ感のある表現が多く用いられるのに対し、タヒチアンでは、「情熱」や「生命力」など力強さや躍動感を誇示したり、「神話」や「歴史」など物語性の高い場面を表現したりすることもあります。
やっさいもっさいは、言わずもがな木更津伝統の踊りです。調べてみると、この踊りは民謡「木更津甚句」に由来していて、高度成長期に企業の進出で木更津に移り住んできた人々と昔から暮らす人々が、互いの絆を深めるために創られたそうです。私も小さい頃、お祭りで踊ったことがあります。なかには木更津以外の地域で育ち、やっさいもっさいを知らないメンバーもいたので、みんなで教え合いながら練習が進みました。
いよいよお別れ会が始まります。最初はバルコムの生徒さんの発表です。始めに、Bush Dance(ブッシュダンス)というオーストラリアの伝統的なダンスを教えてもらいました。このダンスは、音楽に合わせてペアの相手を変えながら踊るフォークダンスです。前日にホストファミリーからもブッシュダンスについて教えてもらいました。このダンスはいろんなイベントで踊られているそうです。その理由は、みんなが知っていて簡単で踊りやすいのでイベントが盛り上がるからだそうです。会の最中にもブッシュダンスについて解説がありました。娯楽がほとんどなかった時代に、オーストラリアで誰もが楽しんで取り組めるのが、唯一このブッシュダンスでした。広場やホールのような多くの人が集まる場所で踊られるようになりました。このダンスは地域の交流を目的に行われることもあり、ダンス会場は、時には生涯の友と、時には最愛の伴侶を見いだす、貴重な出会いの場となりました。
実際私たちも一緒に踊り、大いに交流を深めました。踊り手が作る二重の円は互いに逆方向に進み、音楽に合わせて次へ次へとペアを変えていきます。始めはペアの変わり方や振り付けに戸惑ってしまいましたが、次第に慣れてくると、最後の方にはみんなでわいわいしながら楽しめました。
ブッシュダンスが終わったあと私達姉妹は、タヒチアンダンスの準備をしなくてはいけなかったので、バルコムの発表を最後まで見ることはできませんでしたが、ファンデーション(幼稚園、保育園)クラスの子たちが日本語の「どんな色が好き」という歌を歌っていたり、ほかの学年クラスの人たちが準備していたりするのを見て、とても嬉しい気持ちになりました。
バルコム生の発表が終わった後は木総生の発表となりました。私たち新井姉妹がトップバッターでした。少しタヒチアンダンスについて解説した後、ダンスを披露しました。妹も私も緊張していましたが、なんとかやり遂げることができました。解説をしながら、「Do you know Moana by Disney?」(ディズニーのモアナ知っていますか)と聞くと小さい子から同い年の高校生くらいの人も手をあげて「知っている」と反応してくれて、嬉しかったです。 私達の発表が終わった後、木総生によるやっさいもっさいが始まりました。私たちは出番が終わったので端で見ていました。音楽が始まると掛け声とともに、木総生が輪になって踊り始めました。突然、バルコム生の小さな子が輪のなかに入って一緒に踊り始まりました。その子をきっかけでたくさん人が入ってきました。学年も性別も関係なく、双方の生徒が一緒に踊っている姿をみて、「みんなが楽しんでいるんだ!」という実感が湧き、その素晴らしい光景に感動してしまいました。
国際交流の最大の障壁は、当然「言語の違い」です。伝えたいけど言葉が出てこない、一緒にこの気持ちを共有したかったけど上手く伝わっていないなど、「感情の共有の難しさ」はこの研修で痛いほど感じてきました。しかしこの場面を見て、「ことばの壁」を乗り越えて、いろんな人が一緒に楽しめるのだ、ということにも気づきました。様々な地域に暮らす人が各々の文化の良いところをアピールし、同時にそれを楽しんで交流ができる機会が今後広がっていけばいいなと思いました。
パーティーが終わり、お別れの時間が迫ってきました。私たちは仲良くなった子たちにもう一度会いに行きました。今はSNSが発達していて、すぐお互いに連絡が取れる環境です。でも、明日からもう会えないと考えると、どうしても名残おしく、悲しい気持ちになってしまって、最後だと言うのになんだか打ち解けた会話をすることができませんでした。仲良くなった子たちのなかには涙を流してくれている子たちもいて、もらい泣きをしそうになりましたが、最後は笑顔で別れようと思い、「グッ」と涙をこらえました。
会場を去り、ホストファミリーと合流しました。「最後の学校どうだった?」と聞かれ「もうすでに恋しい」と伝えました。それと同時にホストファミリーと一緒にいるのも明日で終わりということを実感し、さみしいというか、悲しいというか、恋しいというか、言葉では言い表せないポッカリと穴の空いたような、切ない気持ちになりました。
明日はホストファミリーと過ごす最後の日です。 私は一日中ホストファミリーとお出かけします。目一杯楽しみます。
新役員任命 ~生徒会~
9月1日(火)に行われた生徒会選挙では、立候補者12名は全員過半数を得票し、無事信任が成立しました。14日(月)に全生徒に選挙結果が伝えられました。
任命式においては、学校長より信任状が読み上げられ、一人ひとりに生徒会バッジとともに手渡されました。「自分に何ができるのか、それぞれの志を持って本部役員に任命されました。ぜひ、全力で取り組み、みなさんが充実した任期を全うすることを期待しています」と学校長が激励すると、全員が背筋を伸ばしてその言葉を受け止めました。
生徒会指導部部長、宍田先生は「何をしたら良いのか分からないではなく、積極的に自分の役割を見つけようという心構えで活動して下さい」と鼓舞し、新役員を温かく迎えました。
秋には、文化祭や体育祭と言った規模の大きな行事が続きます。12月まで現役員と新役員が並走し、協力し合って山場を乗り越えるというシステムが昨年度より始まりました。新役員は先輩たちのチームワークを見習い、現役員はこれまでのノウハウを後輩たちへ伝える大切な期間となります。
現生徒会長池田さんから新役員へ、「皆さん、就任おめでとうございます!これから文化祭やオープンキャンパスなど、一緒に活動する機会がたくさんあります。分からないことや困ったことがあれば、どんなことでも気軽に私たちに聞いてください。これから一緒に頑張っていきましょう!」と、歓迎のことばが送られました。
それに応えて、新生徒会長萬年さんが「初めてのことが多く緊張しておりますが、これから皆さんの代表として努力していきます。また、生徒からの声をしっかりと受け止め、この学校を皆さんが更に楽しく笑顔で通えるような学校にしていこうと思っています。これからよろしくお願いします!」と、意気込みを伝えてくれました。
避難訓練
本日3校時終了後、第2回避難訓練が実施されました。訓練は滞りなく進み、各クラス担任による点呼で出席者全員を確認。無事訓練を終了しました。
9月1日の始業式では、「近日中に実施します」と予告がありましたが、いつ行われるのかは伏せられたままでした。また、大きな地震の後火災の発生は伴わず、生徒は所属クラスの教室に戻る、という設定で行われました。
訓練が実施されたのは、授業が終了し休み時間になってからのことです。自分の教室に残る生徒もいましたが、次の授業に備え、体育館や特別教室、選択授業へ移動する生徒がいる状況で、やにわに「大きな地震が発生しました。身を守る行動をとって下さい」と緊急放送が流れました。
生徒は速やかに各自の教室に戻るという訓練ですが、教職員は校内の各所に設けられたチェックポイントに赴き、生徒が取り残されていないか、避難経路が安全に確保されているか等を確認します。今回はより現実味をもって訓練を行うため、教職員には所在を伝えず数名の生徒が教室に戻らないという状況を作りました。
地震発生からおよそ10分後、クラス担任が出席している生徒全員を確認し訓練は終了。4時間目の授業が行われました。
英語スピーチコンテスト開催
9月9日(水)放課後、真板幸男記念館にて、“Kisarazu Sogo High School English Speech Contest”が開催されました。夏休み前から準備を積み重ねた参加者21名が自慢のスピーチを披露しました。
今年は、Recitation Division(1年生暗唱部門)に9名、Speech Division(全学年スピーチ部門)に12名、合計21名の生徒が参加しました。
参加者は担当教員の指導を受けながら、ほぼ2ヶ月間をスピーチの練習に費やしました。英語としての正しい発音とアクセント、文中のイントネーションに注意を払い、練習を重ねて本番に備えました。
聴き手がいることが前提での発表なので、発音等に加え、会場に視線を向けているか、身振りや表情などを使って上手にアピールできているかなど、高度な技量までを含めてジャッジされます。
コンテストの最中には、学年やクラスの枠を超えて仲間同士で励まし合う姿が多く見られました。なかには原稿に視線を落としたまま、英文を正しく読むのがやっとの生徒もいましたが、それでも果敢にコンテストに挑んだ勇気は大いに讃えられ、大きな拍手が送られていました。
一方で、音声はほとんどネイティブスピーカーの域に達し、声に張りを持たせ聴き手を魅了するパフォーマンスで会場を沸かせるスピーチも散見されました。
本校で英会話などの授業を担当する、マッキンレー先生とパシェット先生に審査員を務めていただきました。最後の講評では、生徒たちの取り組みと努力を大いに賞賛する言葉が送られました。
Recitation Divisionでは、伊藤咲柔さん、小柴優希奈さんが同点で1位。Speech Divisionでは、1年生オーコン・サリタさんが1位、2年生バスティダスカルデロン長谷川美桜裡さんが2位。以上4名は、10月7日(水)東海大学市原望洋高校で催される、木更津・市原地区大会に出場し、再び英語スピーチの技量を競います。
‘26 海外研修 ~生徒現地レポートⅥ~
現地校で過ごす日々も残りわずか。名残を惜しむ気持ちが伝わります。そしてホームステイ先では、生徒たちが温かく迎えられ、心安らかに過ごしていたことがうかがえます。ホストファミリーの細やかなお気遣いは、敬服に値します。
「8月27日(木)、研修6日目です。明日は学校でお別れ会が催されるので、今日で授業はおしまいになります。あっという間で少し寂しい気持ちになりますが、今日も精一杯頑張ります」。
今日の予定は、最初に木総生の英語の授業を受けます。午後は、foundation(幼稚園、保育園)クラスと一緒に日本語の授業。続いて10年生(高校1年生)の日本語の授業を受ける予定です。
最初の英語の授業では、オーストラリア研修のこれまでの出来事を日記にしたためるという課題に取り組みました。今まで見たもの、聞いたもの、思ったことをすべて英語で記しました。みんなで思い出を語り、先生にアドバイスをもらいながら無事に書き上げることが出来ました。この作業をしながら、他の参加者のホームステイ先の家庭や別の授業の様子を聴くことができました。「そうなんだ!」という話がたくさんあって楽しみながら日記を完成させました。
中間休みとランチタイムでは、思い残すことがないように、バディを始め現地校の他の生徒さんたちとも仲良くなり、たくさんおしゃべりをしました。
午後の授業では子どもたちと一緒におにぎりを作りました。最初に、日本語の歌をうたい、童話「おむすびころりん」を英語バージョンの動画で一緒に見ました。小さな子どもたちが日本語を楽しみながら学んでいる様子は、実に微笑ましいものでした。幼い子どもたちを対象に日本語の授業が行われていることは、日本人としては嬉しい限りでした。おにぎりを作り始めると、なかなか形にならず苦戦している子どももいれば、早々に作り終えて「食べていいの?」と先生に訊いている子どももいました。日本人の私に作り方を教えてくれる子もいました。ちびっ子たちと一緒におにぎりを作り仲良く食べながら過ごした時間は、幸せな気持ちで満たされた一時となりました。
高校生との授業では、日本語でフルーツバスケットをして遊びました。先生が日本語の文を用意していて、立っている生徒がそれを読み上げます。その文に該当する生徒が立ち上がって席を奪い合い、座れなかった生徒が次の出題者になります。出題文の内容からその人の情報を知ることができるという副産物があり、楽しい交流になりました。これがオーストラリアのこの学校で最後の授業になります。すこし悲しい気持ちになりましたが、その気持ちを振り切って全力で楽しみながら取り組みました。
帰宅の途中に雑貨屋さんに寄り、昨日足りなくなった物を買い足し、家でブレスレッド作りを再開しました。私たちはプレゼント用のものを完成させて、ホストマザーに贈りました。「夏にもいいデザインね」「大切にする」と言って喜んでくれました。その嬉しそうな笑顔を見て喜んだのは、私たちの方でした。
夕飯は、お庭でバーベキューでした!家にバーベキュー用のグリルがあることが驚きでしたが、やはりグリルで焼いたお肉やソーセージは絶品でした。しっかりデザートをいただいた後は、すでに夕べの恒例行事となったUNOをしました。今までのゲームの結果がスコア表に記録されていて、「もうこんなにやっているのか」と感慨深くなりました。そして、私たちを喜ばせるためになんと多くの時間をさいてくれたことか。ホストファミリーの優しさに、改めて感謝の気持ちが募りました。
明日は学校でFarewell Party (お別れパーティ)があります。すでに名残惜しい気持ちでいっぱいですが、悔いのないように最後まで楽しもうと思います。
‘26 海外研修 ~生徒現地レポートⅤ~
学校から飛び出し、戸外での研修となりました。オーストラリアならではの自然を体験することができました。
「8月26日、研修5日目です。 今日は遠足で、ビーチの散策とMoonligt Sanctuaryというオーストラリアの動物の保護区に行きました」。
みんなが登校すると、すぐにバスで出発。最初はマウントマーサビーチに行きました。私としては二回目なのですが、仲間と訪れるビーチは、それはまた別の楽しみがありました。友達とわちゃわちゃしながら、たくさん写真を撮りました。
ビーチを出ると、近くのスーパーに入りました。ここも一度ホストファミリーときたことがある場所です。今回はお土産を買うことを目的に、前回見切れなかった売り場を覗いてみました。日本ではあまり見かけないオモチャやお菓子などを買いました。
そして次は待ちに待ったMoonligt Sanctuaryに向かいます。ここは動物園ではなくオーストラリアの野生動物の保護を目的に運営されている施設です。動物園は分けられた区画で飼育されている動物を外から眺めるイメージですが、ここではそもそも檻や区画におさまっている動物のほうが少なく、自由に歩いている動物と頻繁に遭遇します。
はじめはスタッフの方が保護区内を案内してくれました。遠くから飛んでくる鳥や足元で動き回るワラビーなど、歩いているだけでたくさんの動物をみることができました。 案内の最中には様々な動物が紹介され、詳しい習性や外見的な特徴などの説明もしてくださいました。印象に残っているのは私のお気に入りのウォンバットについての説明です。ウォンバットは、短い四肢と体に対して少し大きめの頭が特徴の動物で、前足を使って穴を堀り、地下の巣の中で生活します。もし敵が襲ってきたら、頭を守るために巣穴に顔を突っ込みます。その際、頭だけ隠して下半身は隠せていない状態になってしまいます。だから下半身、特にお尻がかたく発達しています。コアラと同じように、ウォンバットは1日の大半を寝て過ごします。ウォンバットとコアラは同じ進化系統をたどりましたが、途中でコアラは木の上に、ウォンバットは地面へと、棲み分けて生活するようになったそうです。他にも、日本ではワライカワセミの名で知られているクックバラは完全な肉食の鳥である事や、コアラのふんは少しミントのような匂いがするなどいろんな事を教わりました。
案内が終わると暖かい室内に入り、ちょっとしたレクチャーが開かれました。大きな蛇や葉っぱに擬態するカマキリなど、暖かい環境に生息する生き物が紹介されました。触れてもよいと言われたので、おそるおそる手を伸ばしました。なかなかできない体験でした。
家に帰るとホストファミリーが、「今日は、どんな1日だったの?」と聞いてくれて楽しくおしゃべりしました。しばらくすると、ホストマザーが「ブレスレッドを作らない?」と誘ってくれて、一緒にブレスレッドづくりをしました。「この色のビーズが可愛い」とか「こうすると素敵になる」など、たくさんおしゃべりしました。完成したものを身に付けると、「プリンセスみたい」と言ってくれました。うちとけた会話をするうちに、親しさが深まっているのを感じて、とても嬉しかったです。
明日は学校での授業最終日です。最後の授業の日なので楽しみたいと思います。
‘26 海外研修 ~生徒現地レポートⅣ~
英語に囲まれた環境に戸惑いはあるものの、様々なことを前向きに体験し、思いを巡らせているようです。新井さんからのレポートです。夕景の写真が素晴らしいです。
「8月25日、研修4日目です。 昨日に引き続き今日も登校します。しかし学校で何か失敗したりうまくいかなかったりするのが怖いからか昨日よりも緊張しています。でも、失敗も含めての経験なので気負けしないように、今日も頑張りたいと思います」。
朝の登校までのルーティンは、7時に起床して身支度、7時半からホストファミリーと朝食、8時に学校へ向かう、というものです。 朝食はシリアルかトーストか、ホストファミリーは私たちの要望を聞いて提供してくれます。シリアルは数種類あり、好きなのを選ばせてくれます。トーストだったらジャムやバターはもちろん、ベジマイト(強烈な風味で知られる、ペースト状のご当地食品)など好きなものをつけて食べられます。
朝ごはんをしっかりと食べた後は学校までホストファミリーが車で送ってくれます。外の景色を眺めながら、とりとめのない話をして少しゆったりとした時間をすごします。車から見える景色はもちろん日本とは大きく異なり、広大な自然が広がっています。市街地を通ると、店構えからだけでは何を扱っているのか分からないお店があったりして、見ているだけで改めて海外に来たんだな、と感じます。
今日は、最初に木総生を対象にプログラムされた英語の授業を受け、その後、バディと一緒にcrochet 「編み物」とmakeup「メーキャップ」の授業に参加しました。
英語の授業ではオーストラリアに生息する動物について学びました。クオッカやウォンバット、カンガルーなどある程度知っているつもりでしたが、授業を受けてみると、他にも知らない動物がいて、詳しい生態などを知ることができました。授業の最後では、学んだ中から自分が好きな動物について英語で発表をしました。
中間休みにはバディたちと「red light/green light 」というゲームをしました。日本でいう「だるまさんがころんだ」と似ていて、こっそりと鬼に近づき隙を見て鬼にタッチ。タッチされた鬼は他の人を追いかけて、捕まえられた人が次の鬼になるというルールです。ゲームをしていると段々とバディ以外の人も集まってきて、楽しく大勢で一緒に遊ぶことができました。
午後は、crochetの授業で編み物をしました。crochetはフランス語の「(縫み物の)鈎針」の意味です。私たちはかご作りに挑戦しました。先生は、はじめから優しくわかりやすく教えてくれました。わからなくなってしまったら現地校の生徒に教えて貰いながら編み物に集中しました。時間が少なく、完成させることはできませんでしたが、最後に先生が作りかけの作品をブレスレッドに編み直し、友達の証としてプレゼントして下さいました。
makeupの授業では髪の毛の巻き方を習いました。どんな風にしたら綺麗なカールが出来るのか考えながら、モデル役の生徒の髪の毛を巻きました。私自身おしゃれが好きなので楽しみながら取り組むことができました。
日本では、どちらも個人の趣味的なことと認識され、授業として扱われることは、「まずないのでは?」、と違和感を覚えました。そして同時に、多様な授業を用意してもらうと、人生を豊かにしたり視野を広げるたりすることができる、とも感じました。日本では、教科書の内容を伝えることが中心の授業、いわゆる座学が多く行われています。ある分野の知識を高め深く学ぶには適していますが、オーストラリアの授業を体験したいまでは、枠にはまり過ぎの感は否めせん。私たちが抱く夢、将来志す進路は多岐にわたっています。「座学の枠」を跳び越える取り組みに心が躍りました。
授業を終え、家にかえり、少し休憩した後ホストマザーとファザーがビーチに連れて行ってくれました。今回は、歩いていける近所のビーチでした。道中お店などが見えてきてホストマザーが色々お店について教えてくれました。ビーチに降りるまでしばらく歩くと、眺めのいいところにベンチを見つけました。そこはホストマザーとファザーのお二人が、今日のお昼ご飯を食べた場所らしく、お友達と一緒に美しい眺めを見ながら楽しく過ごしたそうです。目の前に広がる夕暮れのオレンジ色の光と透きとおった空の色が混じり合い、それを反射する海の輝きは神々しい輝きを放っていました。。沖には数隻の船が見えました。ホストマザーによると、ほとんどは中国の貨物船で、貿易のために海上を行き来しているそうです。
ビーチに降りると、美しい光景が間近に迫りました。サラサラとした砂浜ではなく岩肌が目立つ場所でした。岩場に隠れている貝殻や小さなかになどを見つけながら楽しく散歩を楽しみました。
明日は遠足で街中を散策し、Moonlight Sanctuary という動物保護区に行きます。楽しみです。